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(23.12.1) 世紀の茶番劇COP17(国連気候変動枠組み条約)

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 国連主導の会議はいつも茶番が多いが、このCOP17ほど誰の目にも茶番劇に映るものはない。
温室効果ガスを削減して、産業革命前からの温度上昇を2度未満に抑えようとするものだが、目標は正しくとも手段がまったく間違っている。

 なにしろ京都議定書で決められた内容は先進国だけに削減義務を科したものの、いまや先進国は没落して新興国の時代に移っている。
温室ガスを排出するのは中国インドといった国々で、2008年の資料では、歳出義務のある先進国の世界全体のウェイトが27%、削減義務のない中国1国で22%(インドは5%を占めている。
そしてこの数字はさらに最近は接近しており、中国が世界の排出量のほぼ4分の1を占めているのが実情だ。

 あまりの馬鹿馬鹿しさにアメリカはさっさと京都議定書から降りてしまい、「新興国が参加しない温室効果ガス対策は意味がない」と主張しているがこれは正しい主張だ。
現在京都議定書を遵守しているのはもっぱらEU諸国日本一部の先進国と言う関係になっており、削減義務が厳しかった日本やカナダが、EUにペナルティーを支払っている(産経新聞の記事では日本は官民合わせて8000億円のペナルティー)。

 今回のCOP17でも新興国は削減義務を先進国だけに限ろうとしており、一方EUは「すべての主要排出国が参加する枠組みを一定期間内に作成すること」を条件に、京都議定書の延長に賛成している。

 もともとこの温室効果ガス削減交渉はEUが仕掛けたもので、環境先進国のEUの優位性を生かして未対応の温室廃棄ガス排出国からペナルティーを収奪しようとした枠組みだ。
この枠組みで主として日本がペナルティーの支払をしているのは、アメリカが逃げ中国やインドは最初から対象外になっているからで、それでもEUが条件付でも京都議定書の延長に賛成なのは、「まあ日本からペナルティーをふんだくれるからいいだろう」という判断からだ。

 環境を金に変えるところは「さすがはEU」と私は思っているが、実際の地球温暖化による被害はますます凶暴化するようになっている。
日本では和歌山県で台風接近による猛烈な豪雨が発生したり、猛暑が続いたりしているが、世界各地では日本の比ではない。

 温暖化対策に最も不熱心な中国では旱魃と水害が交互に発生して、水の確保と治水に大わらわになっている。
またタイでは長雨でチャオプラヤ川が増水して日本が進出している工業団地が水びたしになったのは記憶に新しい。
オーストラリアやロシアの穀倉地帯は旱魃に襲われ、アメリカではハリケーンが凶暴化したり竜巻の被害が甚大なレベルになっている。

 そして極めつけは北極の氷が溶け出したことで、氷結面積の4分の1が氷が張らなくなってしまった。ロシアなどは資源開発ができると喜んでいるが、一方太平洋やインド洋の島嶼国家が水没して、国そのものがなくなろうとしている。

 COP17はたとえ京都議定書を延長しても、温室効果ガスの削減には絶対に役立たない。本命の中国とアメリカとインド(これが上位の3国)が参加しなければ世界の温室効果ガスの約半分が垂れ流されたままだ。
しかし中国もアメリカもインドも削減交渉にはまったく乗り気でないのだから、この会議そのものが茶番劇といえる。
鳩山元首相のようなお坊ちゃんは気前よく25%の削減を約束したが、EUから見れば鴨がねぎをしょってきたようなものだ。

 おそらく中国は旱魃と水害がさらに規模が拡大し、このままでは国家存亡の危機が発生するまでは温室効果ガスを垂れ流すだろう。
だから自分の痛みが分かるまでは条約など結ばずに放っておくのが一番で、中国やアメリカが世界に「何とかして温室効果ガスを削減してください」と頼むまでは動かないことが一番だ。

異常気象に関する記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44491343/index.html

 

 

 

 

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