(23.10.2) 歩く会 外房勝浦・鵜原散策
定例の歩く会の散策は、今回は外房の勝浦・鵜原(うばら)であった。歩く会のメンバーは5名で、いづれも歩くことにかけては人後に落ちない。
会のまとめ役の菩薩姉さんは「軟弱者は絶対会には入れない」と豪語しており、その言葉通り四季の道の名物おじさんである散歩おじさんや、鎌取駅の北側に住んでいるケヤキ姉さんは散歩が人生と言うような人だ。
また最近入ったパイロットおじさんは、飛行機に乗るのが飽きて散歩に人生を見出そうとしている人だし、私は北海道を夏に920km走ったのでかろうじて末席に連なることができた。
「山崎君は1100kmを完走できなかったけど、まあ920km走ったのだから、特別に許してあげるわ」と許可をもらった。
今回のプランはパイロットおじさんが作成した。今まではここおゆみ野から歩いていける場所を散策先にしていたが、今回は勝浦まで自動車で行き勝浦と鵜原を歩くことにした。
この場所はパイロットおじさんの好みの場所で、特に鵜原の理想郷は一見に値すると言う。
私はこの外房がことのほか好きなのは、ここが思い出の地だからだ。
大学生時代私は水泳部に入っていたのだが、水泳部といっても二線級の選手だった。一線級の選手は大会に備えて夏の間中トレーニングをしていたが、二線級選手はアルバイトに借り出される。
夏の臨海学校(それも大抵の場合は女子高校)の水泳指導員である。
ほぼ一月間臨海学校が開催されている間、外房と内房の海水浴場で女子高校生の水泳の指導をして渡り歩いていたが、身体が日本人とは思えないほど真っ黒になったものだ。
アルバイト料は約3割を部に納めて合宿の費用にしており、私はこの合宿の費用を稼ぐ労働者だった。
しかし練習よりよっぽど面白く、この女子高校生に水泳を教えている時ほど青春だと感じたことはない。
勝浦も鵜原も水泳指導で泳いだはずだが、当時は女子高生の方に興味があったので場所のことは正確には覚えていない。
幸い勝浦にはひな祭りの季節に雛人形が美しく街を彩るので、ここ3年にわたってひな祭りを見に訪問しているのでなじみの場所だ。
またここでは勝浦鳴海マラソンが開催されており、このレースに過去2回出場している。
もっともマラソンは地面ばかり見て走っているので周りの景観はほとんど分からない。
鵜原に理想郷なるものがあることは今回の散策で初めて知った。ここを理想郷となずけたのは大正末期の実業家後藤杉久で、時の大木鉄道大臣に進言して、ここを一大別荘地として分譲したのだそうだ。
いまも別荘地が点在(あまり多くない)している風光明媚な場所だが、残念ながら軽井沢や大磯と言った著名な別荘地にすることには失敗したようだ(私が初めてこの場所を知ったぐらいだから著名とは言いがたい)。
なにかバブル崩壊によって死屍累々になった別荘分譲地の先駆けのような話だが、なぜ失敗したのかは知らない。
しかしこの場所が散策には実に快適なすばらしい場所であることには変わりがなく、近くには勝浦海中展望塔や千葉県立海の博物館があって、散策には楽しい場所だった。
ただこの日はとてつもなく海風が強く風速20mから30m程度の突風が海から陸に向かって吹きつけており、風の通り道ではまともに歩くこともできなかった。
登山ではなじみの突風だが平地でこうした突風にあった経験はない。
また砂浜を歩くとここでは砂が風に巻き上げられて顔にビシビシとあたり、痛いと言ったらありはしなかった。砂が痛いと感じたのも今回が初めての経験だ。
最もこの強風は海岸縁だけで、少し海を離れるとさして強くない風が吹いているだけだったのには驚かされる。
「海の風はこんなに強いんだ」あらためて海を見直してしまった。
今回は海の写真と突風の様子を動画に納めることができた。動画を見ていただくとこの日の風の強さを実感していただけると思う。
なお動画は以下のURLをクリックしてください。
https://picasaweb.google.com/yamazakijirou0/23101?authkey=Gv1sRgCPv__oOXurLzbg#5658472573469274210
過去の歩く会の記事はカテゴリー歩く会を参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat46049658/index.html
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