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(23.10.18) 猿でも受かる東京大学医学部

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 実に興味深い本を読んでいる。「猿でも受かる東京大学医学部」は私の意訳で正式の本の名前は「新・受験は要領」と言う本だ。著者は和田秀樹氏で、自身は灘高の劣等生だった高校2年生の時に突然「受験が要領」によって決まることを悟り、ほぼ1年間その方法を実践して東大医学部に現役で入学した人である。

 私は和田秀樹氏を老人医学の専門家で「思考の老化をどう防ぐか」とか「人は感情から老化する」と言う本の著者として知っていたが、まさか受験界の風雲児で「猿でも東大医学部」に入学させるノウハウを持っている人だとは知らなかった。

 この「新・受験は要領」(1994年)と言う本は実に興味深い本だ。この本は旧著の「受験は要領」(1987年)をさらにレベルアップし、特に受験生の心理学的指南を目的に書かれた本で、本人の言葉では「受験哲学」の本になっている。

 東大医学部といえば日本で最難度の学部で東大生の間でも「本当は医学部に行きたかったのだが・・・・・・」とほぞをかむ人はいくらでもいる。
いくらなんでも猿では無理だろう」と思ったが、読んだ感想は「この本の受験術は本物だ」というものだ。
簡単に言えば東大医学部に入るためのあらゆる技術を駆使してそれ以外の余計なエネルギーを使わずに最低限の成績で合格しろと言うことだ。

 この最低限の成績がポイントの一つで、たとえば数学の最低合格ラインが60点だとすれば、この60点をわずかにオーバーすればいいことになる。
その場合必ず出される難問には目もくれず、確実に得点できる問題だけを解いて60点ラインに到達させることが大切で、どの問題が難問でどの問題がサービス問題であるか一目で判断しなければならない。

 和田氏の指南は東大医学部に入るための学科(数学、英語、物理、化学等)の個別の攻略法を懇切丁寧に説明しているが、特に数学の攻略法が白眉だ。
通常中学生で勉強ができた学生が高校生になって一番悩むのが数学である。
何か急激に難しくなってしまい、どの問題を見ても到底解けそうもない。
俺は頭がバカになってしまったのだろうか・・・・」そうして落ちこぼれていくのが通常のパターンになっている。

 この数学の攻略は「絶対に自分で問題を解かないことだ」と言うのには驚かされた。
実際数学こそはギリシャの昔から数え切れないほどの天才が研究してきた学問だから、圧倒的に難しい。
こんな難しい学問を先人の後を追って一緒に考えるなんて行為は一生を無駄にするものだから、何はともあれ回答を読んでそれを理解しながら記憶していくことが数学の勉強法だと言う。

数学はパターンの記憶で、大学受験にでる問題はすべてこのパターンから出題される。それを記憶して記憶の蓄積量を増やすことが東大医学部に入る道だ」と和田氏は言う。
私がこの和田氏の主張に全面的に賛成するのは、高校性のときに問題を自分で解こうとして苦吟し、結局それが不可能なことに絶望した記憶があるからだ。

 これは実に革新的な主張で、一般の教師の主張とはまったく違う。
従来数学が「頭の論理思考を鍛える学問だ」と言われてきたのはまったくの間違いで英語と同じ記憶学科で違うのはパターンの記憶だけだと言う。
笑ってしまった。
そうか、そうすれば猿でも東大医学部に入れるのか・・・・・・

 大変興味のある主張なので1週間前から実験に取り掛かっている。
とりあえずはセンター試験に合格しなければならないので、私の好きな馬場敬之氏のセンター試験の参考書を買い込んでこれを片っ端から記憶することを始めた(本には傾向があるのである人「または出版社」を固定して記憶をする必要がある)。
来年のセンター試験までにこの方法で70点の合格ラインが確保できるか否かが実験の目標だ。

 私自身は65歳で神様のお迎えを待っている身だから、いまさら東大医学部に入学しても何の意味もないが、若い世代の学生にそのノウハウを教えることができれば日本の若者に希望を与えることはできそうだ。
特に千葉高あたりに入学したものの、その後落ちこぼれれて鬱々とした人生を過ごしている学生を東大医学部に入学させることができたら爽快だろう。

 なお、和田氏の「受験は要領」と言う著書は何も東大医学部だけをターゲットのした書物ではなく、日本の難関大学のすべてに応用できるが、ポイントはその大学のその学部に特化した勉強法なので、たとえば東大医学部には受かっても慶応の医学部に受かることはできない。
何かアメリカ軍のピンポイント爆撃のような方法で、それだけに自分が入りたい大学の学部を決めたらそれ以外の無用な努力はしてはならないので、恐ろしいくらい目的意識のはっきりした勉強法になっている。

 この「新・受験は技術」と言う本は中学生時代は優秀で、高校生になってからすっかり落ちこぼれている学生に最も効果的な勉強法を提示しているので、本人やそれを心配している親御さんには是非勧めたい本だ。

注)あるいは進学校に落ちて鬱々としている学生には一発逆転の機会を与えてくれる良書だ。アマゾンで頼めばすぐに入手できるので、まず読むことを勧める。

 

 

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コメント

鉄人 山崎 様 いつも楽しく、又、ためになるお話をありがとうございます。

是非、是非、東大医学部を受験し合格してください。

常に志をお持ちになり、新しい目標に向かってご努力をされている姿は、小職の目標となっております素晴らしいです。

マラソンや長距離は膝の故障やそのレースの過酷さにハラハラとしておりますが、こちら内容の続編は頭の体操のブログ記事として安心しながら楽しんで読まさせていただきます。

この素晴らしいブログを書いていただきありがとうございます。

(山崎)いつも私のブログを読んでくださりありがとうございます。和田さんの理論はとても興味深いので、追試を行っているのですが、私自身が東大医学部に入学しようとしているのではありません。それよりも若い学生に是非東大医学部に入ってもらおうとサポートするのが目的です。

投稿: ポンポコ狸 | 2011年10月17日 (月) 11時12分

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