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(23.10.1) アップルとサムスンの30年戦争 サムスンのパクリは成功するか?

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 アメリカのアップルと韓国のサムスンの間でこの4月以降訴訟合戦が行われている。
訴訟の対象はサムスンスマートフォンGalaxyGalaxy TabがアップルのiPhoneiPadの物まねで、特許権を侵害しているとアップルが訴えたことに始まる。

 訴訟はドイツ、オランダ、オーストラリア、アメリカ、日本と言う世界の主要市場で行われており、ドイツ、オランダ、オーストラリアではアップルが勝訴し、日本やアメリカでもアップルが勝訴する可能性が高い。

 もともとはアップルサムスンギブアンドテイクの関係にあって、iPhoneiPadのプロセッサ、RAM、フラッシュメモリはサムスン製を採用していた。
いわば部品をサムスンが提供し、その部品を使用してアップルがiPhoneとiPadを製造販売していたわけだ。

 問題が発生したのはサムスンスマートフォンGalaxyを販売したからで、これは日本ではドコモのスマートフォンとして売られている。
実は私はこのGalaxy Sを使用しているのだが、手にしたとき笑ってしまった。
デザインと操作方法がiPhoneにそっくりだったからだ。
違いはOSがGoogleアンドロイド(アップルに使用権を払っているを使用しているくらいで、見た目にはiPhoneとなんら変わらない。
サムスンは相変わらずパクリか」と思ったが、とてもよくできているし安いので重宝して使用している。

 従来からサムスン電子のパクリは有名で、特に日本メーカーからリストラにあった技術者を多く採用して、技術者に韓国名をつけ(日本名だと日本人技術者が作っていることが分かりパクリがばれる)そのノウハウを吸収しては韓国製だといって販売してきた。
日本メーカーはおとなしいから、だからと言って特許権紛争にはならなかったが、それを良いことに調子に乗ってとうとう虎の尾を踏んでしまった。

 アップルは日本メーカーのようなやわではない。なにしろアップルこそは世界にそれまでなかった新製品を投入して新しいライフスタイルを作ってきた最も進取の気鋭に溢れたメーカーで、かつてはマッキントッシュというアイコンマウスで操作するコンピュータを作り上げた。
このOSをまねたのがWindowsで特に95が爆発的にヒットしてアップルの牙城を崩したが、アップルはこのときの失敗に懲りて訴訟陣を強化した(先行技術はすぐに真似られてしまうので特許で保護し、訴訟で勝利しなければならない)。

 一方は世界最大のパクリ会社で、他方はアメリカの訴訟社会で鍛え上げられたアップルだから、訴訟合戦がヒートアップするのは仕方がない。
これが日本メーカーだとすぐに和解に持ち込みアップル和解金を払って示談にするのだが、サムスンはさすがに韓国メーカーで居直った。
アップルこそ、サムスンのデータ分析転送特許や電子制御特許を侵害している。アップル製品の販売をやめさせるべきだ」逆提訴した。

注)サムスンは訴訟合戦に備えるために法律の専門家を500人規模で雇っている。

 確かに細部で見るとサムスンの主張も通るところがある。が、GalaxyはなにしろiPhoneのコンセプトをすべてまねて画面や操作性をそっくりに作ったのだから、やはりパクリはサムスンだ。
アップルとサムスンは現在取引関係にあるが、このままヒートアップすればアップルはサムスンからの部品供給を諦めなければならないだろう。
そうなると韓国に匹敵する部品供給国は台湾だから(日本ではない)、アップルは台湾のTSMCあたりから部品の供給を受けることになりそうだ。

 日本でも私の使用しているGalaxy Sの後継機種は販売差し止めになるかもしれないので、そのときはiPhoneにでも変えなければならないかもしれない(サムスンがアップルに使用料を支払う可能性もある)。
いづれにしてもアップルとサムスンの間では互いに譲らない訴訟合戦が始まり、西洋史を分けた30年戦争(プロテスタントとローマカソリックの泥沼の宗教戦争)のような様相を呈してきた。
日の出の勢いだったサムスンのパクリ戦術はここにきて大きな壁に突き当たったようだ。

注1)アンドロイドのOSを使用している日本メーカーのスマートフォンもよく売れるようになればアップルから提訴される可能性がある。

注2)この訴訟合戦を見てなぜ日本のメーカーが衰退したのかがよく分かる。先行技術は必ず真似られるのだから、特許権で保護し訴訟で守らなければならない。日本メーカーはこの訴訟で守るということに失敗している。

 

 

 

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コメント

私は決着がつくのは、意外に早いと思っています。サムスンは必ず逆提訴するのです。シャープも東芝も逆提訴されています。そして最終的にはクロスライセンスと呼ばれる(サムスン側が呼んでいる)一方的なライセンス料の支払いに落ち着くのです。
昔と違ってシャープも東芝も新しい技術に対してガードが固くなっています。もはやパクリができなくなっているのです。
サムスンはアメリカにとって実に有益な会社でした。最先端の日本の技術を盗み出して安価にアメリカの企業に供給する役目をしていました。いまでは株主の大半がアメリカ人ですが、韓国人が経営するという都合の良い会社でした。昔、アメリカ軍がサムスンのチップを採用し、数年後に青くなって日本製チップを買い漁ったといううわさ話があります。
しかし、日本の先端技術をパクれなくなったサムスンはアメリカには魅力のない会社になってしまいました。アメリカがパクる訳にはいきません(パクるときはこっそりします)。恥を恥とも思わない韓国人と中国人にしかできません。
アップルがサムスンを提訴したのは、もはや用済みだからでしょう。アメリカにとってパクれないサムスンは必要なくなったと考えます。そう言う訳で、この訴訟は早く決着がつくと思います。

投稿: 縄文人 | 2011年10月 4日 (火) 16時47分

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