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(23.8.26) トランスエゾ1100km始末記 その2 走者列伝

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 私自身は今回のレースを最後にウルトラマラソンからは引退することを決めているが、2週間走ってとても参考になったランナーが二人いた。
今後トランスエゾのような2週間にわたるステージマラソンの参加希望者のために、この二人の走者のノウハウを記載しておく。

① Today姉さん(おそらく30歳代の幼稚園の先生)

 Today姉さんとは後半の有る80kmのステージを一緒に走った。「今日は一緒に走りましょう」と言って走ってみたのだが、実に興味深い走りをしていた。

 トランスエゾの制限時間は時速約5.5kmで走ったと仮定して設定されている。したがって5.5kmで休むことなく走れば制限時間ギリギリに到着することができる。
しかし通常の走者は私を含めて最初は時速7km程度の速度で走り出し、最後は歩いて4km程度に落ちるが、それでも制限時間の1時間から2時間前にはゴールに到着するような走り方をする。

 しかしこの走りは「最悪」なのだとToday姉さんは言う。
Today姉さん過去2回1100kmを完走しており、今回は暑さのために完走を逃したがベテランだ。
山崎さん、1100kmを走るためのコツは絶対に早く走らないことです。時速を5.6km程度にして、制限時間の15分前に到着するように設定することです。そのためにはチェックポイント(約5kmごとに設けられている)ごとの通過時間を計算して、その時間通り走ることが大切です

 Today姉さんによると時速7kmや8kmで走ると最初の数日は可能でも、足に過度の負担が出てきて1週間を過ぎると疲労や筋肉痛や水豆やアキレス腱が痛んで走れなくなるのだと言う。
片道ならば飛ばすことができても、往復では絶対に耐えることができません。山崎さんは早く走りすぎます。私のように5.6kmで走っていれば、通常の気候の下では完全に完走ができます。それと足を蹴って走るとアキレス腱をいためるのですり足にすることがコツです

 Today姉さんの走りは一見すると速歩にような走りだが、じつに堅実で確かなものだった。今回は完走を逃したが(コースを間違えてしまったためで、制限時間ギリギリの設定なので一度コースアウトするとリカバリーが効かない)非常に参考になる走りだった。

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② 後半兄さん(40歳代のサラリーマン)

 後半兄さんの走りには度肝を抜かれた。この人は1100kmで唯一完走をした人だが、この人もToday姉さんと同じように制限時間ギリギリ、それも数分を残すようにして走っていた。

 普通の人とまったく違うのは前半が遅く、後半に一気に挽回すると言う走りで、私も100kmステージで一緒に走ってみたがその時間管理にはびっくりした。
100kmでは最初の50kmまでは時速5km程度で実にゆったりと走っている。
こんなに遅くては制限時間をオーバーするのではないですか?」聞いてみた。
山崎さん、これで十分なのです

 私は信じられなかったがほぼ50km程度まで時速5kmで後半兄さんと一緒に走っていた(正確に言うと私は速歩で歩いていた)。
ところが50kmを越したあたりから後半兄さんは急に速度アップをはじめ、時速約6kmで走り出した。
確かに前半5kmでも後半6kmになれば、平均5.5kmだから完走できる。

 この速度アップに私は耐えられずこのステージをリタイアしたが、その速度のギアチェンジにはびっくりした。
通常の人はほとんどが前半型で後半は速度が落ちるか歩くのが普通だ。
しかし後半兄さんは後半になればなるほど速度アップをして、制限時間ギリギリに到着するのだ。

 Today姉さんは平均速度型だが、後半兄さんは完全に後半型でこうした走りをする人を始めて知った。
山崎さん、私は朝は身体が動かないのです」恐ろしいランナーだ。

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 今後トランスエゾ、それも1100kmに参加する人のためにアドバイスすると、最悪の走りは早く走りすぎることだ。私もいつもこれでつぶれている。
平均時速の少し上ぐらいに抑えて、体に対する負担を最小限に抑えて、粘るのがコツだ。
ただしこの走りをすると到着時間がギリギリになるので洗濯や食事をする時間がかなり制限される(私はそれが嫌で時間的余裕を持たせようと早く走ってしまった)。

 洗濯は洗濯機を使わず水洗いで済ませたり風呂をさっと出たり、食事に時間をかけずに寝てしまうのが大事で、そうしないと睡眠不足に悩まされることになる。

 私から見るとToday姉さんの走りがウルトラマラソンの最も理想的に走りに見えた。体に負担を与えずに耐えるのだが、時間が長いだけ耐える力は相当必要なことも確かだ。意志力さえあれば確実に完走できる走りと言える。

 

 

 

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コメント

ふむふむ、1100kmマラソンともなると、奥が深すぎますね。
すり足で延々と黙々と走り続けるのは並大抵の精神では無理だと思います。
大したもんですが、でも、それって楽しさはないんだろうなあ。感心します。
 
それにしても30代に40代と、若いんですね。意外でした。
若い人で50歳くらいかと思っていました。

(山崎)男性は圧倒的に年配者のほうが多いのですが、女性は意外と若い人がウルトラマラソンに参加してます。

投稿: 謙 | 2011年8月26日 (金) 22時17分

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