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(23.6.20) 異常気象の時代 中国の大干ばつと大洪水 そして世界

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 この5月まではお隣の中国では南部から中部にかけて観測史上初で、100年に1度の大干ばつに見舞われていたが、6月に入って今度は大洪水になってしまった。
雨が降り始めた当初は「やれやれこれで旱魃が解消される」と喜んでいたが、今度は一向に雨が降り止まなくなり河川が決壊し長江流域は大水害になっている。

注)水害の写真は以下参照
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2807059/7358477

 この模様を放送していたNHKの解説者が「旱魃が続くと地面がコンクリートのように硬くなってしまい、そこに雨が降るとアスファルトの上に水が降ったのと同じで一気に河川に流れ込み、洪水を引き起こす」と解説していた。

 しかし私が不思議なのはこの地方に降った雨は6月1日から6日までの累計で約300mmだから、これは現在鹿児島で降っている降雨量の1日分程度にすぎない。
元々梅雨前線は中国南部から日本にかけてつぎつぎと偏西風に乗ってやってくるのだから、中国の雨量と日本の雨量にそれほどの差はないはずだ。
なぜ、中国はこの程度の雨量で大洪水になってしまうのだろうか」不思議な気がする。

 もっとも6日以降も雨は降り続いており、最近、中国の気象台は警戒レベルを最高の4に上げた。
中国は日本に比較すると防水対策が弱く洪水に脆弱すぎると私は思っているが、それにしても大干ばつと大洪水で中国は踏んだり蹴ったりの状態だ。

 世界的に見ても最近の気象の荒々しさはいたるところに出ており、日本などは毎年夏は亜熱帯の気温になり雨などはスコールと言ってよいような状況だから、電力不足の中クーラーが使えないと生きながらえるのも大変そうだ。
台風も大型化しており09年8月に台湾を襲った台風8号の雨量は3日間で3000mmと言うからすさまじい。
この大雨の影響で深層崩壊と言う土砂崩れが発生し、台湾のある村が崩壊して約500人の死者が出ていた。

 通常の土砂崩れは表層崩壊と言って地表部分のせいぜい3m程度の地層が流れ落ちるのだが、深層崩壊約80mの深さから山が一気に崩れ落ち、しかもほとんどがなだらかな常識的には崩壊するはずのない山だという。
そして今後は大雨による深層崩壊を日本でも警戒しなければいけないのだそうだ。

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 石原都知事
に言わせると大震災を含めて自然災害は「自然の人間に対する天罰だ」ということだが、私も深い意味では同意する。
よく「人命はなにものにも代えがたい」などと人間だけを特別視して我が物顔で振舞ってきたが「なぜ人間だけの命が大事なのか」と私がオラウータンだったら異議を唱えるところだ。

 現在はたまたま生物種としての人類がはびこっているものの、地球と言う住居に暮らせられる生物種の絶対量はほぼ決まっている。
それを無理やり人類が生きのこる手段として森林を伐採し、鉱物資源を掘りまくり、地面をアスファルトジャングルにかえ、海に放射性物質を流し込んでも発電を続けてきたが、とうとう地球からの反逆が始まった。

 20世紀の気温上昇率は地球全体で1度だったが、最近は温暖化の速度が速まっているので21世紀は2度程度気温が上昇すると予想しておくのがいいだろう。
日本は完全に亜熱帯の気候になり東京は今の沖縄や台湾並みの気候になるだろう。
お隣の中国は今でも雨量が日本の6分の1程度だが、北部はますます乾燥し、南部は雨季と乾季が交互にあらわれるアフリカのサバンナみたいな気候になりそうだ。

 地球温暖化防止の取り組みは今でもそうだが利害が錯綜してまとまらず、そのうちに気象条件の悪化によって食糧生産が減少すれば、食料価格の高騰に耐えられない人類が発生しそうだ。

注)オーストラリアやロシアで乾燥化のために小麦の生産が大幅に減少している。中国長江沿岸の米どころも今年は収穫に期待できない。穀物価格は現在急上昇しており貧しい国家の国民が飢餓に直面しつつある。

 こうして人類そのものが異常気象に耐えられず死滅していきそうだから、自然と温暖化問題は解決する。
石原都知事の言う「天罰」とはそういうもので、人類が成長から発展のピークを過ぎたことは日本を含め先進国と言われるところで人口減少が発生していることでもわかる。

 20世紀はGDPの時代で人類が地球を荒らしまわったが、21世紀は地球の反逆の時代異常気象と人類衰亡の時代だと私は思っている。
GDPの信奉者は満足しないだろうが、かつての静かな自然と共生していた時代に戻るだけだから決して悪い時代ではない。
宮崎駿氏が描いた「風の谷のナウシカ」の世界である。

なお中国の大干ばつについて記載した記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/2368.html

また地球温暖化に関する過去に記載した記事は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat30862488/index.html

 

 

 

 

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