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(23.6.3) ひどいドタバタ劇だ 菅総理不信任決議案否決

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 こんなひどいドタバタ劇が有っていいのだろうか。自民党と公明党が中心になって提出した菅内閣不信任決議案はどんでん返しのような大差で否決された。
賛成152票、反対293票だから圧倒的多数による否決である。

 しかし昨日までの票読みでは小沢派鳩山派が賛成に回るので不信任案が可決されるかもしれないとメディアは報じていたし、実際その通りだったのだが直前に行われた民主党代議士会で形勢が逆転した。

 代議士会で菅総理が「東日本大震災と福島原発事故に一定の目途がついた段階で辞任する」と表明したからである。
これで民主党の代議員のほとんどが不信任決議案に反対することになったのだが、菅総理の辞任表明演説に二つの相反する解釈がある。

 一つは鳩山前総理の解釈で「復興基本法を与野党で協力して成立させ、二次補正予算成立の目途が立った段階で辞任すると言うことで、すぐさま辞任と変わらない」と言うものである。
それに対し岡田幹事長の解釈は「復興法案成立や2次補正予算編成成立があっても、福島原発事故の対応が済むまでは辞任しない」と言うもので、鳩山氏と岡田氏は同床異夢と言っていい。

 確かに復興法案や二次補正予算は政治の世界の話だから、政治的決断で解決が可能だが、福島原発事故対応は科学の世界の話だ。
汚染水の除去対策や放射性セシウムの除去対策、それに燃料棒の冷却などと言うことは政治家がいくらがんばっても解決の仕様がない。
だから福島原発事故の目途などすぐさまたちようがないのだから、そうした意味では菅総理の辞任は当分ありえないことになる。

 だから鳩山前総理の「直ちに」と岡田幹事長の「原発事故収拾後」とは天と地との差が有るのだが、なぜか民主党は小沢派を除いて不信任決議案に反対に回った。
なんともひどいドタバタ劇だ。

 ただし今回の内閣不信任案についての私の個人的見解は「否決されて良かった」である。
私は歴代の総理大臣がほとんど1年ごとに代わるのには辟易していた。
安倍、福田、麻生、鳩山、そして菅総理も1年でやめることになったら、外国の元首が日本の総理大臣の名前を覚えることもできない。

 それに菅総理を辞めさす理由もさっぱりわからなかった。
谷垣自民党総裁が「菅総理の下では災害復興がおぼつかない」と盛んに強調していたが、では誰がやったら災害復興がおぼつくのだろうか。
谷垣総裁がやれば菅総理より効果的な災害復興政策が取れるとでも言っているのだろうか。

 私の正直な感想は「誰がやっても難しい」と言うもので、特に原発事故対応などは政治的判断と言うよりは、科学的対応がどの程度できるかと言う問題だから、いくら政治家が「早く収束しろ」と行っても無理難題といえる。

 私が日本の政治の最大の弱点と見ているのは、総理大臣を次々に代えていくことだと思っている。
これでは腰の座った政治的対応ができないだけでなく、海外の政治家からまったく馬鹿にされて相手にされない。
すぐに変わる相手といくら約束しても無駄だからだ。

 日本の周りの政治家を見てほしい。金正日、胡錦濤、プーチン、イミョンバク、馬英九、オバマと日本の首相より任期が短い首脳は誰一人としていない。ほとんどが4年、場合によったら8年の任期を全うして、国政を担当している。

 何度も同じことを言って恐縮だが、総理大臣は始めから総理に相応しい資質を持っているのではなく、経験を積んで総理大臣になるのだ
我々とさして変わらない人物が懸命に総理を演じているうちに総理大臣としての判断力や決断力が磨かれていくのであって、最初から大宰相なんて人はいない。

 それなのに1年前後で総理大臣を代えてしまっては、日本は素人政治を常に行っているのと同じだ。
だから「まったく無能」と非難するよりは国民は総理を支えて少しでも総理大臣らしくさせてあげるのが国民の務めといえる。

 現在日本の経済力はほとんど二流になり、さらに政治力が三流のままで世知辛い世界政治のなかで日本が生き続けることは至難のワザだ。
誰がやっても同じならば、菅総理には福島原発の事故対応を十分にやって総理としての経験を積んでもらおう。

 それが数年に及ぶならばそれまで首相の地位にとどまってくれればいいと私は思っている。

なお東日本大震災と政治に関する過去の記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43890139/index.html

 

 

 

 

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評論 日本の政治 菅内閣」カテゴリの記事

コメント

菅の巧妙すぎる弁舌には呆れていますが、今回の菅降ろしの背後には送電発電分離の法令化の動きに慌てた、電事連議員の圧力があるとも報道されています。(東京新聞)
しかしながら火事場の泥棒的な、インターネット監視法案などの成立も目論まれている現状では、即時の総辞職が求められるのも道理です。

真っ先にやって欲しいのは、核発電所からの漏洩がいまだに止まらない(世間では、既に止まったものと考えてる人も多いらしいのですが)現状、汚染が蓄積しつつある地域に対しては子供を優先して避難させたり、汚染された食料を強制して食べさせることを止めさせる、ということなんですけどねえ。
戦前と変わらぬ、精神論にて核発電は安全だとごり押ししてきた文科省だけに、子供の安全を守る事は毛頭もないようです。(1mSv/年に改めたとはいえ)

投稿: 横田 | 2011年6月 5日 (日) 03時12分

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