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(23.5.17) 樹木医奮闘記 シラカシを助けることができるか?

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四季の道の秋の道ゾーン

 やはりと言おうか当然と言おうか緊急事態が発生した。
四季の道の秋の道ゾーンのシラカシやそれに似た樹木が次々に枯れ始めたのだ。
この秋の道のシラカシは昨年の冬から3月にかけて強剪定をした。
私はケヤキの強剪定がどのような状況になるのかはトレースしていたので知っていたが、シラカシについては知識がなかった。

こんなに切っても大丈夫だろうか?シラカシは丈夫なのだろうか?防腐剤ぐらいは塗ったほうがいいのではなかろうか?」
悶々としたがそのまま放って置いた。

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(強剪定とはこの用に大きな枝をばさばさと切っていく

 しかし春先になって驚くべき状況になってしまった。昨年まで有った葉を残して新芽が生えてこないのだ。しかも昨年までの葉っぱも息も絶え絶えで今にも枯れそうだ。
まずい、これではシラカシは全滅してしまう

 何度もこのブログで記載しているが樹木の強剪定は人間で言えば大手術で手足を切っているようなものだ。本来樹木には自己剪定の機能があり、放って置いても不要な枝や重くなりすぎた枝を適当に枯らして樹形を維持している。
だから人間の行う剪定はこの樹木の自己剪定に習ってできるだけ木に負担をかけない程度に抑えるべきだ。

 強剪定された樹木を見れば分かるが、きられた枝がむき出しになってそこから水分が蒸発してしまって若芽に水分が行き渡らない。このため昨年からある葉を残して新芽は全滅し、そのうちに古い葉も散ってしまうので木が枯死してしまう。
秋の道ゾーンのシラカシは今そのような状況になっている。

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この二本の木は葉をつけるともほとんどできなくなっている。おそらく枯死するだろう

樹木医として今このシラカシを助ける方法はないものだろうか
悩んだ末、防腐剤を切られた断面に塗る措置をとりあえずしておくことにした。
この措置でケヤキの木が甦っていたからだ。

 この防腐剤を塗る措置は、シラカシが強剪定された後すぐに行えばよかった。人間で言えば止血止めのようなもので、それだけで水分の蒸発が抑えられて木に対するダメージが少なくて済む。
まずったな、やはり昨年中に行っていればこんなことにはならずに済んだものを」悔やんだが後の祭りだ。

 しかししないよりはマシなので今日(16日)夏の道ゾーンのシラカシの切られた断面に防腐剤を塗っておいた。本当は上部の切断面にも塗りたかったが、あいにくととどかないので下部の大きな切断面に対する処置だけになってしまった。
これでシラカシは甦るだろうか?」そうなってほしいが私の見たてでは約半分のシラカシは枯死しそうだ。

 

 

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個人生活 樹木剪定問題」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。私は冬の道周辺の住民ですが、冬の道でも高木の街路樹が強剪定で樹形・樹勢を失っています。
不思議なのは、財政難の中、市当局が木を枯らすために剪定費用を費やしているという事態が、なぜ問題に
ならないのか?です。

不思議です。

投稿: | 2011年5月17日 (火) 21時59分

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