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(23.5.16) 樹木医奮闘記 ケヤキは丈夫になったけれど

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今年の夏の道のケヤキ。樹勢が戻っている

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昨年のほぼ同時期の夏の道のケヤキ

 こういうのを喜び半分悲しみ半分と言うのだろう。
喜びはおゆみ野夏の道ケヤキが元気なことだ。
昨年「おゆみ野の街路樹を考える会」がたちあがり、その作業の一環として樹木医の中村さんに(千葉市のみどりの協会が依頼して)、夏の道のケヤキの現状を診断してもらった。

 私もこの調査に同席したのだが、中村さんに「夏の道のケヤキが強剪定されたあと元気がなくなり、ほとんど巨大サボテンのようになっている」ことを訴えた。

そうですね、1~2年程度剪定をやめて様子を見るのがいいでしょう」中村さんの診断だ。緑の協会はその診断にしたがって昨年は剪定を行わなかった。

 今年の夏の道のケヤキの芽吹きは昨年に比べると約半月早かった。若芽も十分茂って今年のケヤキは元気だ。元のケヤキの十分に末広がりに広がったスタイルまでは戻ってないが、それでも巨大サボテンではない。

 私が強剪定を繰り返すことに反対するのは樹勢がそのたびに弱るからである。芽吹きが剪定されていないケヤキに比較して遅くなり、そして秋にはささっと葉が散ってしまう。そして約100本に1本程度の割合で枯死する
木にも弱い木とそうでない木があるのだが、一律に強剪定するため弱い木が死んでしまうのだ。
よかった、今年はケヤキをみんな救うことができた

 とても満足しているのだが、再び今年強剪定をすると元に戻ってしまう。
そうなっては大変で通常は枝抜きや透かしと言った弱剪定の技法で、樹形を保ちながら少しずつ剪定する必要がある。
油断できないぞ、ケヤキ並木が元に戻るまで監視しよう」決心した。

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強剪定されたナンキンハゼ

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剪定されなかったナンキンハゼ 本来はこうなっている

 実は私が心配し悲しんでいるのは昨年強剪定された京成おゆみ野駅近くのとびっきり葉の美しいナンキンハゼが、5月中旬だと言うのに新芽がほとんど出てこないのだ。
道路を挟んで植えられている同種類の木は青々と茂っているのにである。
一難さってまた一難だ。
ナンキンハゼは秋になると美しく紅葉するすばらしい木だ。

 最近の樹木の剪定は乱暴すぎる。木にとって強剪定は外科手術と同じでこれをすると体力の弱い木はほとんどが枯死する。
理由は切り口から水分が蒸発して葉に水分が十分到達しないために葉が枯れ、結果として木が死んでしまう。

 特に今回はこの道路側のナンキンハゼが軒並み強剪定されて、ハゲ坊主になっている。
この木がみんな枯れてしまったらどうしよう」心が落ち着かない。

 元々樹木は自身が不要な枝を落として自己剪定をする性質がある。原生林や鎮守の森の樹木が有る一定の大きさ以上に大きくならないのはこの自己剪定の結果だ。
したがって黙っていても剪定はされるのだから、人が樹木を剪定する場合もこの樹木の性質に合わせた弱剪定をするのが適切だ。

 ところが最近は樹木の剪定はほとんどが強剪定だ。理由は弱剪定は技術がいることと費用がかかることである。
金がないいんだ、いいから切ってしまえ、枯れても文句の言うやつなんてイネイヨ」そんな感じだ。

 ケヤキは今年は救うことができたが、反対に京成おゆみ野駅のこの美しいナンキンハゼは息も絶え絶えになっている。
自称樹木医の私はこの状態に心を痛め、とても悲しんでいる。はたして他の方はナンキンハゼの状況に平静でいられるのだろうか?

なおケヤキ剪定問題の一連の記事は以下のURLを参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat15469332/index.html

  

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