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(23.4.18) 東日本大震災 液状化現象 浦安の苦悩

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 今回の東日本大震災では東北3県の津波の被害と福島原発事故があまりにインパクトが大きすぎてその他の被害が見過ごされてきたが、ここにきて千葉県の東京湾沿岸で発生した液状化現象に注目が集まってきている。

 地盤工業会の現地調査で東京湾岸の液状化発生現象は42平方キロにおよびこれは世界最大規模の液状化現象だと判明したからだ。

 東京湾の沿岸は元々は浅い海でそこを明治以降延々と埋め立ててきており、特に千葉県の浦安から幕張・稲毛にいたる土地は私の子供のころはまだ葦原だった。

 私の最も古い記憶の一つに稲毛浜で潮干狩りをした記憶があり、どこまでも続く遠浅の海に驚いたものである。
今はそこは完全に埋め立てられて瀟洒な住宅街に変わり、特に浦安や海浜幕張は絶好の住宅地としてもてはやされていた。

 私自身は海浜幕張の海に面したアパート群に憧れ、こうしたアパートの最上階の部屋からいつも海を眺めていられたらどんなに幸福かと思っていたものだ。

 しかし今回の東日本大震災により私があこがれていた海辺の街に液状化現象が発生し、地面から水と砂が噴出し、道路がでこぼこになり、家が傾き、電柱が倒れそうになり、上下水道が止まってしまったことに目を見張った。

 液状化現象そのものは内部に砂と水でかろうじて安定した地盤があり、それを上部の土が抑えているのだが、大地震の振動で砂と水の結合が崩れ、さらに上部の土に亀裂が入ってそこから水と砂が噴出して来る現象のようだ。

注)専門家の液状化の説明を読んでみたがさっぱり分からないので、上記のように私は理解した。

 元々遠浅の海でそこに沖合いの砂をパイプラインで水と一緒にばらいて土地にしていた映像をよく見ていたので、そうした場所が砂と水の地盤だということはよく分かる。
私としてはこうした場所に家を建てなかったことが僥倖にはなったのだが、一方で日本有数の住宅地といわれていた浦安は県議選の選挙ができないほど甚大な被害が発生した。

 不動産業界では今後埋立地の不動産価格が低下しそうだと予測しており、確かに直下型の大地震が来れば今以上の被害が出るのは確実だ。
そうなると三陸海岸で津波に襲われた場所と同様に、埋立地での住宅地建設の制限がされるかもしれない。

 しかし今回の液状化の被害の状況を見てみると、地盤対策をしっかり行っている駅や大規模な建物、ディズニーランド等には被害が発生せず、そうした措置を取っていなかった住宅地や道路に被害が集中している。

 そして何より驚いたのは浦安では上下水道、特に下水道がずたずたに切断されてしまって水道とトイレの使用ができない住宅が続出していることだ。
マンションそのものはしっかりとした地盤対策をしてあって崩壊するようなことがなくても、水とトイレが使えなければ都市生活はできない。

 埋立地の住宅街は区画整理も行き届き公園や道路も実に立派なすばらしいロケーションだが、液状化と言う災害にはめっぽう弱い
これは新潟地震、阪神・淡路大震災に続く3回目の大規模液状化現象で、適切な対策が立てられない限りさらに大規模な災害が発生することだけは確かだ。

 日本有数の住宅地といわれた浦安のもつ思わぬ弱点を今回の東日本大震災が教えてくれた。

注)通常はコンクリートの柱を何本も地中深くの安定した地盤まで打ち込み、その上に建物を建てるのだが、これを一般住宅で行うことは不可能だろう。

 

 

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