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(23.3.9) 大相撲を許してやろうじゃないか 八百長問題解決法

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 ここに来て大相撲の八百長問題は一層の広がりをみせ、携帯電話で足がついた竹縄親方(元春日錦)は「自分以外にも約40名の力士が八百長をしていた」と実名を挙げて特別調査委員会に証言した。

 そのほかにも元付け人と言う人が毎日新聞の取材で「取り組みの約半分が八百長で、自分もその交渉をやっていた」と証言した。
八百長の相場は通常は50万、横綱からの依頼は70万、三賞がかかる取り組みは100万と相場も明らかになっている。

 一方で放駒理事長は「八百長問題が解決しなければ本場所を開催しない」と明言しているため、いったいいつになったら本場所が開催されるのか分からなくなってきた。
調査をすればするほど八百長力士は増え、本当に徹底解明すると、白鵬以外の力士はすべて黒で白鵬の対戦相手がゼロになってしまいそうだ。

 もちろんこんな状態で大相撲を開催することは不可能なのだから、大相撲は自然消滅することになる。
放駒親方の言う徹底解明と大相撲の消滅は同義語だ

 しかしここで本当に考えてもらいたいことは、「大相撲をなくすことが日本の文化政策として果たして妥当かどうか」と言うことだ。
江戸時代から大相撲は広く行われており、日本のスポーツの中で最も伝統がある。
さらに大相撲は世界に広く知られた日本文化で、大相撲の海外興行は非常な人気を博しており、フランスのシラク元大統領は大相撲の熱心なファンだった。

 さすがにこのままでは春場所だけでなく夏場所も開催が危ぶまれる状態になって、横綱審議委員会鶴田委員長が動き出した。
夏場所を開催するためには、黒の力士は解雇、グレーの力士は2階級降格、そして星の売買の禁止条項の制定」を行うことで、ファンに謝罪し夏場所を開催しようと言うものだ。

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 私はこの鶴田委員長の提案に大賛成なのだが、問題は星の売買をした場合の罰則規定とそれをさせないための監視委員会の組織作りがキーポイントになると思われることだ。
罰則がゆるければいくらでも星の売買は継続するし、おかしな取り組みをすぐに指摘してグレーだと決定するレフリーの権限強化が必要だからだ。

注)八百長は絶対になくならないとの想定の基に、監視委員会にはサッカーのレフリー並みの権限を持たせなければならない。現在でも観察委員会があるが実際はまったく機能していない。

 鶴田委員長はさらに「金銭が絡むものは厳罰だが、人情相撲についてはどうかな、これは日本の文化だよ」と言った。
実際日本には本当の意味の競争を避け、業界や組織内部で波風を立てないために談合がしばしば行われている。

 公共工事の発注で談合が行われなかったことは少なく、また官庁の業界指導は実質的な官と民の談合だ。
サラリーマンなら会議の始まる前に主要なメンバーに事前説明を行っておいて会議でもめないような措置を日常的に行なう。

 鶴田委員長は「日本の文化」という言葉を使ったが、談合は飛鳥時代からの伝統で聖徳太子は「和をもって尊しとなす」と言っている。日本は昔から和国なのだ。
これほど談合がはびこっている中で、大相撲だけに清廉潔白さを求めるのはどだい無理と言うものだ。

 ここは大相撲の文化を残すために鶴田委員長の大人の判断をファンも支持するべきだと私は思う。

注)本件と関連の有る記事は以下の通り。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat31910858/index.html

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