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(23.3.30) 東日本大震災 地震保険の強制加入化について

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 ここにきて一躍注目を集めているのが地震保険である。
今回の東北関東大震災の特に津波による被害を見て多くの日本人はキモを冷やした。
これは地震保険に入っておかないと、家の再建がおぼつかない

 私の住んでいる千葉市おゆみ野は海から10km程度離れていて標高は20m以上だから津波の心配はないのだが、直下型地震には弱そうだ。
ここは昔は小さな丘陵と谷が入り組んでいた場所で、そこをUR都市機構が住宅用地として整備した。

 私はこの土地を40年以上も前に手当てをしていたので、整備前のおゆみ野の姿を良く知っている。山を削り谷を埋め立てていた。問題は山を削った場所は地盤が強いが埋め立てた場所は弱いことだ。
従来からこの土地に住んでいた農家でアパート経営をしている人はこの地盤をよく知っており、地元の人が立てたアパートは地盤の強い場所に建設されている。

 一方後からこの地区に住居を求めたサラリーマンが多く住んでいる場所は埋立地が多い。
私の家の地盤も半分は削り半分は埋め立てているから、直下型地震が発生すれば埋め立て方向に傾く危険性がある。

 すっかり気弱になって地震保険に入るべきか否かを検討することにした。
なにしろ通常のサラリーマンは今持っている家が唯一の財産であることが多い。
私もこの家を約20年前に建設し、定年と共に住宅ローンを全額返済したものの、他にこれといった資産はない。

 しかし調べてみるとこの地震保険にはかなりの制約があり、それに火災保険に比較するとかなり保険料が高い。
制約条件を列挙すると以下の通りだ。

① 地震保険は単独の保険でなく火災保険の付帯(オプション)保険になっている(火災保険に加入していない人は入れない)。

② 保険金額は火災保険の30%~50%までで、しかも最大住宅で5000万円と制限がある(全額保険でカバーできない)

③ 保険の支払いの最大金額5兆5千万円が決められていて、これ以上の保険金の支払いはされない(今回の東北関東大震災の保険金の支払いは約1兆円と推定されている)

 なぜ通常の火災保険のような自由度がないかと言うと、政府が損保会社をなかば脅し上げて作った保険制度だからだ。
日本では地震が多発していても従来の火災保険では地震の家屋の倒壊やその後の火災を担保できなかったため、新潟地震等の救済ができなかった。

 そこで1964年に政府が無理やりに導入を図ったもので損保会社と政府の妥協の産物になっている。
損保会社が責任を持って支払う金額は1150億円までで、それ以上1兆9250億円までは損保会社と国との折半、さらに1兆9250億以上は国が95%を支払うことになっている。

 約2兆円以上の損害が発生すれば後は国が面倒を見る国家保険のようなもので、そのために特別会計が設置されて、1兆3千億円の積立てがなされている。

 それでも一般の火災保険より割高なために、加入率は23%程度とかなり低い。
しかし今回の東北関東大震災の惨状を見て、多くの日本人は地震保険の必要性を痛感しそうだ。
現に私のような建物以外に財産を持たないものは地震保険の加入に積極的になるだろう。

 しかしそれ以上に地震保険の強制加入制度が整備されるのではなかろうかと思われる。ちょうど自動車の運転手が自賠責保険に入ることを強制されているように、地震列島の日本人にとって強制的にでも入らなければならない保険として整備されそうだ。

 なにしろ地震保険は2割程度の人しか加入していない。この東北関東大震災で被災にあった人の8割の人は自己資金か借金での再建をしなければならない。
しかしそれは多くの被災民にとって相当の負担で、実際は仮設住宅で死ぬまで暮らさざる得なくなる人が多く出そうだ。
そうした被災民を今後出さないための措置としてこの地震保険の強制保険化は必ず国会の主要テーマになると私は思っている。
 

 

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