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(23.3.31) 東日本大震災 とうとう気分が落ち込んできた 憂鬱な時代

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 このところ気分が憂鬱になってきた。どうしてもこの憂鬱な気分が抜けないのは福島第一原発の復旧作業が一進一退で、時に悪化しているように見えるからである。

 当初の問題点は、3号機プルサーマル発電の使用済み燃料棒が高温になって水蒸気爆発や水素爆発を起こしてプルトニウムを周辺に四散するのではないかということだった。
それが消防庁のハイパーレスキュー隊の活躍で一段落しやれやれと思ったら、今度は2号機問題になってきた。

 2号機は前から圧力容器が破損して内部の放射線量の高い水が漏れ出しているといわれており、実際に1号機や3号機の建屋内にたまっている汚染水と比較して異状に汚染度合いが高い。
汚染水の表面で1000ミリシーベルト以上だというから、日本人が1年間で被曝する量を1時間で浴びてしまうことになる。

 しかも魔の悪いことにこうした汚染水を除去する場所がない。当初はタービン建屋内の復水器に移す予定がここが満杯だったため、タービン建屋の外部に有る復水貯蔵タンクサージタンクに移そうとしているものの、放射線量の値が高すぎて作業そのものが滞っている。

 汚染水がこれ以上増加しなければ対応策はあるものの、一方で原子炉内の燃料棒を冷やすために外部から水を常時注入しなければならず、この水が再び汚染されて建屋内部に漏れ出し集積するという悪魔の循環が続いている。

これじゃ、いつまでたっても汚染水は増えて排出先がないじゃないか
排出口付近の海底の放射性ヨウ素放射性セシウムの濃度は上昇の一途をたどっている。
このまま海に垂れ流すことが続くと福島原発周辺の海はあの水銀中毒で問題になった水俣湾と同じになる。

 枝野官房長官はタンカーで汚染水を運び出そうという計画があるとコメントしていたが、次はタンカーの汚染問題になるし、この案が採用されるかどうかは分からない。

 すでに外国からは、日本からの水産物や農産物の輸出に対して放射汚染がされてないことの証明書を添付することを求められており、さらに信じられないことに工業品にまで被曝をしていない証明書の添付を要求し始めた。
日本の輸出環境は確実に悪化している。

 日本国内においても福島県の原発周辺からの避難者に対して受け入れ先が被曝をしていない証明書を求めているのだから、情報の少ない外国でこうした証明書を求めるのは致し方ない行為ともいえる。

 しかしこれはまだことの始まりに過ぎない。
日本人は世界でも最も海外旅行をしやすかった国民で、日本人のパスポートさえ持っていればどこの国にもほぼ自由に出入りできた。
日本人は金持ちで礼儀正しく、観光客としては最高のお客様だ」そう思われていた。

 しかし今後は違う。
被曝しているかもしれないから、測定をしてチェックをしろ。また日本からのお土産は放射線で被曝している可能性があるから絶対に受け取るな
放射能被曝測定証明書の添付がないと外国にもいけない。

 また工業立地としても最悪な場所と認定されるから、福島県周辺で自動車の部品すら製造できない。
工場は致し方なく海外に活路を見つけるので、日本の過疎化はまた一段と進む。

日本がんばれ」と声援は送っているものの、人も工業製品も農産物も世界から嫌われれば、どうしてもこの憂鬱な気分から逃れることができない。
このままでは日本中がうつ病にかかりそうだ。

 地震や津波の被害は自衛隊や海外からの支援で少しずつ回復のめどが立ってきたが、こと福島第一原発の事故は暗中模索だ。
原子力発電の安全性は完全に否定され、チェルノブイリに次ぐ世紀の原発事故対応に段々となってきた。

 

 

 

 

 

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災害 東日本大震災」カテゴリの記事

コメント

重箱をつっつくようですが、このケースでの被爆は被曝です。
昨日、池上さんが解説していました!

(山崎)ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。「被曝」と言う漢字があることも知りませんでした。

投稿: 燈明日記 | 2011年3月31日 (木) 10時38分

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