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(23.3.21) みずほ銀行のシステム障害 またか みずほ!!

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 これが東北関東大地震福島原発の火災の真っ最中でなかったら、間違いなく国内ニュースのトップを飾ったシステムトラブルが発生している。
みずほ銀行の勘定系システムの障害で、ATMが稼動せず、振込み決済処理もできない状態が15日から続いており、早くとも22日にならないと完全復旧しない。

注)19日の段階で78万件の未決済処理が残っている。

 ATMは自行の600のすべて、およびコンビニの約3万のATMの使用ができなくなっており、顧客はATMを利用した現金の引き出しができない。
そしてみずほ銀行に口座を持っている人だけでなく、みずほ銀行が主幹事の給与振込で他行に口座を持っている人も、給与が振り込まれないので引き落としができない。

 あまりのひどさにみずほ銀行も非を認めて、他行に口座を持っている人を含めて、カードか通帳をもって来て本人確認ができれば10万円を限度に窓口での引き出しを認める措置を取った。
みずほ銀行は「東北関東大震災発生時に、このような顧客の迷惑をかけるトラブルを発生させて申し訳ない」と平謝りに謝っているが、今度ばかりは国民も納得しないだろう。

なんでこんな大事な時にシステム障害を起こすのだ・・・・・・
原因はまだ明確になっていないが、震災に伴うある義捐金口座に「想定外のアクセス」が集中し、システムがダウンしてしまったのではないかと推定されている。

 そうした意味ではこのみずほ銀行のシステムトラブルも福島第一原発と同じような、「想定外のアクセス(津波)」に絶えられなかったということだ。
だがこのシステム障害が情けないのは、他のメガバンクの三菱東京UFJ三井住友もまったく問題が発生していないのだから、どうみてもみずほ銀行のシステムが脆弱だったとしかいいようがない。

 しかも魔の悪いことにみずほ銀行のシステムは2002年4月の合併時点で、今回と同様のATM、給与振込、口座自動振替のトラブルが発生して、金融庁から業務改善命令を受けている。

 その時のトラブルの原因は、3行の勘定系システムを残したままその上に一種のつなぎシステムを作ってつないだのだが、個々のシステムの詳細が分からずつないだために不具合が発生したものだった。

 みずほ銀行はこのシステム構造(3行の勘定系を残してつなぎシステムをその上に作る構造)が適切でないと反省し、2004年旧一勧の勘定系システムに統一して今日まで来たのだが、今回2002年とまったく同様のシステムトラブルが発生して、何のための統合だったか分からなくなってしまった。

 システム開発に携わった人は知っているが、システム開発者は設計時点で最大の取引件数を見込んで設計を行う。この取引件数を上回った場合はシステム対応が不可能になるという件数だが、それを常時モニターするようなことはしない。
考えられる最大の数字をとったのだから大丈夫だろう」と考えるからで、実際通常の金融取引ではこの最大値を越えることはない。

 しかし今回のような想定外の地震のあった後の、想定外の義援金が集中すると、システムの最大値を超えてしまいシステムダウンしてしまう。
その前に義援金口座のアクセスが最大値を越えそうだと予想できれば最大値を増やす措置を取るのだが、常にモニターしているわけでないのでそうしたことに気づかないのが普通だ。

注)あるいはモニターしていたかも知れないが、その場合は十分に余裕があったので油断していたのだろう。

 想定されているように、もし原因がこの一口座に取引が集中したことだとすれば、設計担当者は三菱東京UFJや三井住友の設計担当者より、将来取扱件数見込みを小さく想定していたことになる。
私の想像では一勧時代のシステムを採用した時、一口座あたりの最大取扱件数の修正をし忘れたか、若干の増加でよいと思っていたかのどちらかだ。

 いづれにしても初歩的なミスでひどい失態を犯してしまったのだから、金融庁からの業務改善命令が出されるのは確実で、みずほ銀行の頭取の責任は免れないだろう

 

 

 

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