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(23.3.17) 東北関東大震災 今度は市場がパニックだ

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 大震災の後の福島第一原発の事故がいっこうに収束しないのを見て、世界の市場がパニックを起こし始めた。
この大地震が発生するまでは、世界経済のアキレス腱はヨーロッパ経済でギリシャアイルランドポルトガルが取りざたされていたが、今は日本が世界経済のアキレス腱になっている。

 ギリシャやアイルランドと日本の最大の違いは日本経済の大きさで、世界のGDPのほぼ9%程度を占めているのだから、まさに世界経済に対する激震となっている。

 東京市場の株価が一時8800円を割ってしまい、それにつられてニューヨークもアジア市場も軒並み大暴落を始めた。
株式や原油が下がり始めたのは前回のリーマンショックの教訓が生きているからで、世界経済が収縮すれば、そもそも原油も鉄鉱石もレアメタルもいらなくなるし穀物への投機も無駄になる。

 極めつけは円が暴騰を始めたことで、これは通常の常識の反対の動きをしている。日本経済がパニックになれば円が売られて円安になるというのが普通だが、どっこいその反対なのには理由がある。

 このブログに何回も記載したので読まれたことがあると思うが、日銀が行った金融緩和策は日本経済の建て直しにはまったくといっていいほど使用されず、もっぱら海外への投機資金として使われてきた
なにしろ日本に投資してもほとんど利益を期待できないのだから、このただの資金を使用して新興国の株式や石油や鉄鉱石や金に投資をして利鞘を稼いでいた。

 ところが日本発リーマンショックの可能性が取りざたされると、この投機資金が一斉に引き上げられて最も安全と見られる金(きん)と現金(ドルや円)に逃げ出した。
投機資金の逆流が猛烈な勢いで発生している。

注)円高のメカニズムは以下の通り。

円は国際通貨でないので一旦ドルに換えて新興国の株式等に投資される。この投機資金が回収されているのだが、そのままドルで手持ちしていていると金利がかさむ。
このため日本の金融機関に返済しようとするが、その時にドルを円に代えなけれらないので円買いが進み円高になる。


 前回のリーマンショックでは120円程度だった円が80円程度まで円高になったが、今回は82円程度で安定していた円が76円の戦後最安値を高進して70円程度に向かっている。
市場が日本経済に対する見方が弱気になればなるほど円高が進むとは皮肉だが、日本銀行がジャブジャブの資金を供給して投機資金を提供していたのだから仕方がない。

注)日銀が資金を供給する理由に輸出産業を支援するための円安誘導がある。いわゆる通貨を安くして輸出環境を整えようとしたのだが、82円程度で安定していたのはその効果だったといえる。今その効果が剥がれ落ちようとしている。

 世界から投機資金が引き上げられれば日本の金融緩和策も効果がなくなって日本に円資金が回帰するだけだ。輸出産業は一層の苦境に陥るから、日本から輸出産業が消える日が近づいてきた。
日本は輸出産業がなくなっても金持ち国だから利子や配当で食っていけるが、本当の意味で食っていける人は投資資金を持っている人だけだ。

注)かえって来た円資金は使用する場所がないので金融機関に退蔵される。

 果たして日本発のリーマンショックは発生するだろうか。ひとえに福島原発の今後の推移にかかっており、チェルノブイリ型の爆発が起これば間違いなく世界経済は奈落のそこに落ちることになる。


 

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