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(23.3.19) 東北関東大震災 政府はなぜ福島第一原発3号機にこだわるのか? 

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 今回の福島原発事故で私が一番分からないのは、一体どの原発が問題なのかわからないことだ。当初は稼働中の1号機から3号機までが問題で、4号機から6号機は点検中で稼働していないから全く問題がないといわれていた。

 ところが4号機で火災が発生し点検中でも使用済み燃料棒がプールに保管されているのでプールの水がなくなると非常に危険だということになってきた。
当初は原子炉内が問題だと言っていたのに、今は外のプールだという。しかしこのプールは1号機から6号機まで同じように備えられているのだから、問題はすべての原子炉で火災が発生する可能性があるはずだ。

 実際に4号機で火災が発生したのだが、その後の東電や政府の対応がよくわからない。現在は3号機が最も問題でここに空と陸地から懸命に放水作業をしている。しかし4号機だってからだき状態になっていることは同じだし、しばらく前までは最も問題なのは2号機といわれていた。

 2号機の圧力抑制室に穴があき、格納容器が損傷したので放射性物質が外部に漏れ出しているという説明だった。読売新聞の説明でも2号機が最も危険で、メルトダウン溶融)の一歩手前だとの説明になっている。

「なぜ3号機に東電も政府もこれほどこだわり、反対にあれほど危険だといわれていた2号機の対応より3号機の対応に集中するのだろうか」不思議に思ってしまった。

 考えられる理由は3号機の周りの放射線の値が最も高く、したがって最もからだきの状態になっているからだろうということだが、これも当初の発表では4号機からの放射性物質の漏れではないかといわれていた。
3号機か4号機か発生場所に疑義があるのに、東電も政府も3号機にかかりっぱなしだ

 この理由は社民党の福島みずほ議員赤旗が言っているように、この3号機がプルサーマル発電をしていることだろう。プルサーマルとは簡単にいえばプルトニウムを使用した発電で、通常の原発がウランを使用しているのとは異なる。

 このプルトニウムは天然には存在せず、ウランを燃やすことによる廃棄物に含まれているのだが、それを再処理するとプルトニウムを主原料とする核燃料になり、MOXと呼ばれている。

 プルトニウムはこのように夢のような燃料であり、特にウランを外国に依存する日本にとって絶対の切り札といわれてきた。
ただしこの夢のような燃料の最大の欠点はプルトニウムが最も強い毒性を持った放射能物質だということだ。

 いままで恐れていた放射性物質はヨウ素131セシウム137だった。
ヨウ素131は口から吸い込むと喉に付着して甲状腺がんを起こすことで、チェルノブイリの子供たちの甲状腺がんはほとんどこれが原因となっている。
またセシウム137は半減期が30年と長いため。大量に吸い込むとじわじわと体をむしばみ最終的にはがんを発生して死亡するといわれてきた。

 今回問題になりそうなプルトニウムウランの約3倍の毒性があるといわれているが正確なことはわからない。はっきり言えることは人類が知っている毒性の中で最高の毒性をもっているということだけだ。

 だからこのプルトニウムが空気中の拡散すればチェルノブイリと同様な事故になるため、東電と政府が命がけの給水作業をしているのだと思う。

廃棄済み燃料棒は水の中に入ってさえいれば、温度が下がって問題はない
しかしからだきをしていると燃料棒の温度があがり、核分裂を始めてしまう。これを臨界というのだが、さらにそれに伴って爆発が発生すればプルトニウムが空気中に拡散される。

 われわれ日本人はともあれ東電や自衛隊や機動隊による決死の消火活動を応援して水がプールや圧力容器に注入され、最悪な事態の沈火にこぎつけるように願うしかない。

 それとこうした時はたとえ問題が発生しても大騒ぎをしないことだ。問題は3号機にあるのだから3号機の様子をじっくり観察すればいい。

 一番重要な情報は風向きであり、風が海に向かって吹いている限りは問題がない。次に重要な情報は放射線量の値を正確にウォッチしておくことで自然界にも放射線はいくらでもあるのだから人体に対する本当の影響がいくらの放射線量かを知っておく必要がある。

 それと放射性核物質は花粉に似ていて、マスクやゴーグルで防ぐことはできるし洗い流せば簡単に落ちてしまう。さらに一番のポイントは被爆しないことで、問題が発生した時は絶対に外に出ず、家を核シェルターと思って閉じこもっていればいい(完全に防ぐことはできないが外部の10分の1程度のレベルになる

 それにこれは私のような老人の心構えだが、そもそも放射線を浴びようが浴びまいがすでにがん年齢に達しているのだから寿命だと割り切ることだ。
そうした意味で若い人や子供たちの健康維持こそが最も大事な取り組みになるのだから、医療チームが子供や若者中心に医療を施していても「俺を先に治療してくれ」なんて言わないことだろう。

  

 

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