(28.9.27) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオ等を掲載しています。 「桃ノ木 栗の木 左遷の木(第一回)」

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シナリオ「桃の木 栗の木 左遷の木」
この作品は私が喜劇に挑戦しようとして作成したシナリオです。



〇 山崎次郎(40歳  大手金融機関職員)の自宅 夜中

 うなされている山崎(40歳)。15年前島根県の小都市、A市に左遷された時の夢を見ている。
仕事に対する意欲をすっかりなくした上司と、糖尿病を患い失明寸前の同僚と、政治しか興味を持たない古参の女子職員、それに麻雀しか興味のない支店長がこの夢の主なメンバー。一人まじめに仕事をしている山崎(当時25歳)。

上司「山崎君、いつまでそのくだらない報告書を書いているの。ここは君も知っての通りまともな支店じゃないんだよ。適当に書いておけばいいんだ」
山崎「はあ、でも仕事ですからそれなりの内容にしませんと・・・・」
上司「君ね、それは内容がある場合だけ。ここに何がある。人口は犬と猫を合わせても2万もないんだよ。ふん、こんな田舎町にうちのような大銀行の支店があること自体がおかしいんだ」
女子社員「そうよ、山崎君、ここで仕事しようなんて馬鹿なことを考えちゃダメ。ここは左遷された人と病気持ちの人しか来ないの。いわば精神と肉体の療養所ね。もっとも君は若いから例外だけれども」
上司「何が例外なものか。ここで仕事をしようなんてまともな人間のすることではない。ワークホリックという病人よ」

 うんざりした表情でやり取りを聞いている山崎。そこに支店長が威勢よく事務室に入ってくる。

支店長「さあ、みんな5時だ。麻雀しよう、、マージャン」
同僚「(にっこり笑って)そうそう小生は糖尿病だが、糖尿病には麻雀が一番効くという」
山崎「(同僚に向かって)まだ終了まで10分ありますよ」
支店長「(聞きとがめて)きみきみ、この支店にきて何年たったの、第一今どこに客がいる。今日の来客数を言ってごらん」
女子社員「(ふざけた調子で)ハーイ、二人でございます」
支店長「『芽に青葉、客なき俺の目に涙』だ。さあ、さっさと仕事をやめてマージャンしよう、マージャンだ」

女子社員「(強い調子で)支店長、今日は山崎君を政治集会に連れていく予定です。マージャンなんか誘わないでください」
支店長「もう誘ったのかね」
女子社員「いえ、これから」
支店長「じゃ、こっちが先客だ。くだらない政治集会より麻雀のほうがよっぽどためになる」
女子社員「支店長、どうして政治集会がくだらないんですか?」
支店長「ふん、政治は老人と女子供がする遊びだ。男子の本懐はマージャンにありだ」
女子社員「それは偏見です」

 急に険悪な雰囲気になる。たまらず山崎が叫ぶ。
山崎「みんなやめてください。ここは職場です。みんなおかしいんだ」

〇 夢から覚める

 寝汗をひどくかいている。隣で不安げに山崎を見ている妻の和枝(37)

和枝「また、いつもの夢を見たのですか?」
山崎「ああ、そうだ。またA町に飛ばされた夢を見た」
和枝「A町のどこがいけないの、私の生まれた故郷です」
山崎「仕事をする場所じゃない。あそこは左遷者と病人と問題児ばかり集まっていた。いわば収容所列島だ」
和枝「私もあの支店で仕事をしていてあなたと結婚したんじゃない」
山崎「地元採用者は別だ。転勤できたものが問題児だといったのだ」
和枝「あなたもその転勤者だったじゃないですか」
山崎「(ムッとしながら)俺は別だ。若くてたまたま人事の都合であの町に転勤しただけだ。その証拠にその後の俺の足取りを見てみろ。本店のスタッフとしての道を歩んでいる」
和枝「(軽蔑した調子で)ならそれでいいじゃありませんか。普段は偉そうなことを言っているくせに夢ぐらいで、フン、まったく気が弱いんだから」
山崎「(大声で)気の問題じゃない、潜在意識の問題だ」
和枝「(邪険に)じゃあ、その潜在意識と相談していい加減うなされるのは止めにしてください。そのたびにいちいち起こされる私の身になってよ」
山崎「夢だからしょうがないだろう」
和枝「ふん、い・く・じ・な・し」

 寝返りを打って寝てしまう和枝

山崎「(独り言)くそ、転勤の時期になるとこの夢ばかりだ。なんでA町に左遷される夢ばかり見なくちゃいけないんだ・・・・・」

(続く)

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(28.9.26) 安保理は機能せず、ユネスコは汚職の巣。 世界最大の汚辱にまみれた組織・国連をなぜ日本は支えるのか?

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 第2次世界大戦後設立された国際組織で非常な期待をもって見られていたが、実際は何の役にもたたず最近は害悪を流している組織がある。
国連のことである。
私が学生だったころ(今から50年も前になるが)、当時は国連と聞くと輝ける存在だった。
当時は世界のあらゆる紛争を停止させ世界中に平和を約束する組織だと思われていたが、実際は何の役にも立たず、時がたつにつれて堕落し今は存在しないほうが良いような状況になっている。

 これは誇張していっているのではなく本当のことなのだ。
国連の実際の執行機関は安全保障理事会だが、1990年ごろまでの米ソの冷戦期は常任理事国が持つ米ソの拒否権の発動合戦で何も決められなかった。
冷戦が終わって国連の機能が回復するかと期待されたが、すぐさま中国というロシアに代わる覇権国ができて米中の拒否権合戦になった。
結局国連は発足以来ほとんど何の機能も発揮できなかったといっていい。

 特に最近では北朝鮮が5回の核実験を強行しさらにミサイル開発を行っているが、安保理では決議は行っても決定は行えないから実際はひどいしり抜けになっていて、中国からのヒト、モノ、金の流入を一向に止められない。
中国から言わせると決議には賛成したがこれは本来拘束力はないのだから、中国の北朝鮮に対する政策が今まで通りであったとしても、非難されるいわれはないと居直っている。

 国連は強制力のある決定を中国が拒否権を発動するので決められず、決議というそれ自体は何の拘束力を持たない微温的な態度で終始している。
北朝鮮はそれを見透かしているので、いくら決議が採択されようが蛙の顔にしょんべんで核開発を一向にやめようともせず、また国連からの脱退もすることをしない。
安保理などあってないようなものよ。悔しかったら安保理で決定をしてごらん

 中国は北朝鮮を実質的な衛星国だと思っているから、北朝鮮が不利にならないように国連で立ちまわっているため、実行力のある制裁を決定することが全くできない。
まあ、北朝鮮のミサイルと核弾頭は対アメリカ向けだし、あるいは日本と韓国を脅かす武器だから、大目に見てやろう。キム・ジョンウンが我が中国を仮想敵国にしない限りは北朝鮮の核開発に反対する理由などない

 安保理は全く機能せず有効な決定は何もできないが、一方国連の一部局のユネスコや国連人権委員会は中国とその子亀の韓国に乗っ取られて、日本非難の大合唱になっている。
日本はアメリカに次いで国連分担金は多いのだが、これは国連本体の経費であって、ユネスコや国連人権委員会の職員に対するわいろではない。
中国などは国連分担金が少ないことをいいことに有り余る資金でユネスコや人権委員会を買収しているので、ユネスコ等の職員にとって最も利益が上がる対応は中国や韓国の要請を受けて日本非難の大合唱をすることだ。

 「明治日本の産業革命遺産は中国から日清戦争の賠償資金を得てなしとげたことだし、さらに韓国を併合して韓国人を搾取したことで成り立っているため、認めることは相成らん
ユネスコの職員は韓国のエージェントになり「そうそう、そうよ。韓国の主張は正しい」などと韓国の横やりを平気で受け入れてまた多額のわいろをせしめている。
国連人権委員会も南京事件から慰安婦問題まで、ありもしない罪状を掲げて日本を非難してはこちらは中国からのわいろをせしめている。
いやいや、人権委員会の委員をしたら一生安楽ですな、乞食と人権委員会の委員はやめることはできません

 安保理は機能不全でユネスコと人権委員会は汚職の巣窟だ。これほど堕落した世界組織はなく、特にユネスコと人権委員会の職員はゴキブリやドブネズミのような存在だ。
この汚辱に満ちた組織をなぜ日本が最大の分担金を支払って支えているのかは世界の七不思議といえる。(アメリカの分担金は一位だが自国に不利な決定をする組織の分担金は支払わないからしばしば日本が最大の分担金供出国になっている)。

 

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(28.9.25) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオ等を掲載しています。 「友よ風に向かって走れ(その10)」

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このシナリオシナリオ1からの続きです。恐縮ですが、シナリオ1・2・3・4・5・6・7・8・を読んでいない人はそこから読み始めてください。

○ 帝国ホテルでの発会式(外は雨)

  頭取、上原取締役、支店長、水谷課長、川口監督、山崎等関係者全員が集まっている。山崎は新品のトレーニングエェアを着ている。新聞社、テレビ局、数人の 国会議員。A行のイメ-ジガ-ル、人気女優の伊藤京子も出席している。

司会者「では、A銀行陸上部の発会式にさきだちまして、当行の頭取でもあり、陸上部の総監督でもある岩田頭取から、一言挨拶をお願いいたします」
  万雷の拍手
頭取「(満身笑みを浮かべて)御来賓のみなさまお忙しいなか、私どもの陸上部発会式にようこそおいでくださいました。主催者側を代表してあつくお礼もうしあげます」
  会場を満足げに一瞥する頭取
頭取「当行におきましは、社会的に価値があり、かつネームバリューをあげる方策が種種検討されてきました。幸いにも、この度、当行を代表するマラソンランナー、山崎君が東京マラソンで日本人第一位になりました」
  全員の目が山崎に集まる
頭取「このを機会に、W大より、数々の名選手をそだててこられた川口氏を監督にむかいいれここに正式にA銀行陸上部を創設することにいたしました。では川口監督を紹介します」
  万雷の拍手。そのなかを自信満々に壇上に登る川口監督。伊藤京子から花束贈呈

  川口監督のスピーチ
監督「ただいま、紹介にあずかりました川口です。W大では、数々のオリンピック選手を育ててきたました。そのために私は死にものぐるいの努力をしてきたと自負しております。私、W大で実戦したトレーニングは・・・・」
  川口監督のスピーチをじっと聞いている 山崎。その肩を軽くたたくイザベラ。振り向く山崎。
山崎「きてたの?」
イザベラ「私もよばれたの。(ひと呼吸おいて)本当はどうしても来たかったの」
山崎「あ、どうも有り難う」
イザベラ「神宮外苑の練習は?」
山崎「このところパーティーが多くて、あまりできない」
イザベラ「あなたのコーチの女の人とは練習してないの?」
山崎「あっ、いや、あのひととは止めることにしたんだ。今度はいましゃべっているW大の川口監督になる」
イザベラ「どうして」
山崎「その、川口監督の方が技術的にうえだし、それに彼女、僕とトレーニングするのもうやだというんだ」
イザベラ「喧嘩したの」
山崎「あっ、あの、本当のこというと、二人でこの会社止めてトレーニングすることにしたんだ。そしたら、急に会社から陸上部つくるので、キャプテンになってほしいといってきたんだ。僕は賛成したんだけれど彼女はいやだというのだ」

  イザベラの悲しそうな顔

  急に山崎の肩が強く叩かれる。振り向く山崎。川口監督がたっている。壇上では国会議員の挨拶に変わっている
監督「君、君が山崎君だろう?」
山崎「はあ、そうです」
監督「はあ、そうですはないだろう。僕は君の監督だよ。まっさきに挨拶にきてもらいたいもんだね」
山崎「あっ、気がつかず、どうもすいませんでした」
監督「君、さっき、僕の話聞いてた? そこの外国の女性と話をしていて、聞いてなかっただろう」
山崎「あっ、いえ、ちゃんと聞いてました」
監督「なら、私のしゃべった科学的トレーニング法を説明してみたまえ」
山崎「・・・・・」
監督「みたまえ、なにもきいてないじゃないか。いいかい、君、僕が目指しているのは東京マラソンで優勝する事じゃない。オリンピックで優勝する、これだけだ。これからは、W大の優秀な選手をどしどし入れる。いいかね、僕がW大をやめてここにきたのは、大学から社会人までの一貫スポーツ教育を実施するためだ。そのなかからオリンピック選手を作りあげる。それが目標だ」
山崎「はあ・・・」
監督「君、君は私からみれば、しょせん外様だ。私の科学的トレーニングについてこれないようでは、それなりの覚悟をしてもらわないとね」
山崎「(むっとして)覚悟とはどういう事ですか?」
監督「その言葉どおりさ」

  睨みあう二人
イザベラ「山崎さん、高地トレーニングしてます。それに風の対策も十分にしてます、私、ききました。そうでしょ」
監督「(軽蔑したように)あはー、高地トレーニング。それに風圧トレ-ニングかね。君が斉藤某とかいう女性コーチとしてたというアレかね。聞いたよ。下らないね、実にくだらない。なに、高地トレーニング! 3000メートルの白馬岳でしていたんだって。馬鹿じゃないか。いいかね、高地トレーニングは2500メートルの高度が最適なんだ。それ、以上でも、以下でもだめだ。風圧トレ-ニングだと、えっ25メ-トルの風のなかで走った?馬鹿か!飛行機じゃないんだ。いいかね、その女性はコーチでもなんでもない。ただの、スポーツ気違いのヒステリーだ」

山崎「斉藤君の悪口をいうのは止めてください。彼女のおかげで東京マラソンで日本人第一位なったのです。白馬岳の高地トレーニングは私にとり、何よりも有効なトレーニングでした。風圧トレ-ニングで風を克服することができました。取り消してください」
監督「(気色ばる)何! 何を馬鹿なことをいうか。なぜとりけす必要がある。素人のトレーニング方法ですこしうまくいったといって自惚れるな」
  騒然とした雰囲気になる。はらはらして聞いていた支店長があいだに割ってはいる。
支店長「まあ、まあ、今日は重要な発会式でしょう。お客さんも大勢いらっしゃるんだし。そんな、大声をだすのは、ね。・・・山崎君、君も大人になりなさい」
山崎「はあ(しぶしぶ)」

イザベラ「(山崎にむかって)なぜ、だまるのですか。なぜ、主張しないのですか。その女の人をなぜまもってあげないのですか」
支店長「(怒鳴る)君、君は研修生の分際で余計なことをいうんじゃない。これはわが社の問題だ。君は部外者でしょ」
イザベラ「私はその女の人のためにいっているのです。人間としていっているのです」
支店長「馬鹿な、話にならん。山崎君、君がいつまでも斉藤君のことなんか言うからこんなことになるんだ。第一、彼女はもう当社の人間じゃないんだよ。今日、神宮外苑を通ったとき、傘もささずたっていたが、あれじゃ、もう頭も少しおかしいんじゃないか、なあ課長!」
課長「雨にびしょむれになったままたっているなんて、普通ではありません」

 モンタージュ
  神宮外苑。かなり強い雨。傘もささず外苑コースにたたずんでいる斉藤久子。不思議な顔をして通り過ぎる通行人。

支店長「ほら、司会者が君のことを呼んでるよ。君の紹介をするんだ。頭取がおよびですよ。サア、気を取り直して」

 モンタージュ
  白馬岳。雨の中を走る山崎。雨にぬれながら、双眼鏡でじっと見つめている斉藤久子。頬に吹きつける氷雨。
 モンタージュ
  筑波大学での風圧トレ-ニング。じっと見ている久子。
 モンタージュ
  東京マラソン。最後のラストスパート。自転車に乗って、懸命に声をかける久子。風にむかって走る山崎。ゴールで久子の 胸に飛び込む山崎
 モンタージュ
  喫茶店。会社を退職する決意のシーン。おたがいにVサインを交わす。

支店長「(山崎の肩を押してうながしながら)ほら、ほら、急いで、みんな君をおまちかねじゃないか」

  山崎の頬にながれる涙。とめどもなく涙ながれる
イザベラ「(叫ぶ)いっちゃダメ。キミのいくの、そっちじゃない」        
  山崎の口から声にならない声がでる。
山崎「(ほとんど雄叫び)ウオォー」
  会場から飛び出す山崎。あっけにとられ て茫然と見ている参集者。叫びながら帝国ホテルを飛び出す山崎。神宮外苑にむかって走り出す。

○ 神宮外苑

 雨の中をたたずむ久子。しずくがほほを伝わって落ちている。髪がびしょびしょにぬれている。

 懸命に走る山崎。久子の影を遠くに見つける。走りよる山崎。

山崎「コーチ、雨のトレーニングですか(後ろから声をかける)」
 振り向く久子。呆然と山崎を見つめる。
山崎「はは、川口監督はレベルが低いので、首にしちゃった」
 沈黙が流れる。
山崎「やはり、斉藤コーチでないと、世界と戦えない」
久子「馬鹿だね、また高倉健をやったのかい(涙声で)」
 涙がほほに滴る久子。そっと、久子の肩に手を伸ばす山崎。久子を抱きかかえようとする。一旦はだきかかえられたが、手で涙をぬぐい、山崎の手をそっと払いのける久子。
久子「女にうつつを抜かしちゃ、世界は戦えないよ。走れ、面倒見てやるよ(泣き笑い)」

山崎「アイアイサー(おもいきり元気よく)」

 走る山崎、見つめる久子。雨が二人の姿を消し去っていく。

                                  (終わり)

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(28.9.24) 最後のサプライズは長期金利の誘導だ!!  日銀のむなしいパフォーマンス

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 黒田日銀
が再びサプライズを狙って編み出した手は長期金利を0%前後に据え置く目標金利の設定だという。
年80兆円に上る資金の供給をしてもダメ、短期金利をマイナスに誘導してもダメ、残るのは長期金利しかないではないか」日銀苦肉の策である。

 黒田日銀としたら13年4月以降の金融緩和策によっても消費者物価を約束の2%に引き上げることはできず、さらに今年2月の短期金利のマイナス誘導も不発に終わってしまったため、最後の切り札として長期金利を0%前後に固定する政策を採用するという。
キャッチフレーズは「量的緩和に金利政策を加味する」というのだが、市場からは笑われている。
黒田さん、何も誘導などしなくても長期金利は0%前後に張り付いてますよ!!!」

 黒田日銀としては消費者物価が上昇するのではなく低下するのを見て「何か行わないと日銀の権威がすたる」との危機感でアナウンスメントしたのだが、もはや日銀ができる量的緩和も金利政策もほとんど賞味期限切れになってしまった

 毎年80兆円規模の資金を投入しても物価は上昇せずGDPもほぼ横ばいで企業は設備投資意欲を完全に失っている。
黒田さん、資金を緩和してくれるのはありがたいのですがこの資金で生産を増やしても売るべき場所がないのです・・・・・・

 日本は完全に少子高齢化でさらに劇的な人口減に見舞われているので、国内需要はじり貧だ。
子供はいないし、いるのは爺さんばあさんばかりで消費意欲などはどこかに吹っ飛んでいる。
今まではそれでも輸出という手もあったが、ここにきて世界経済が急ストップしてしまい、貿易などは月を追って低下している。
金があっても、また金利がいくら低くてもこれではどうしようもありませんな」企業家マインドが完全に冷え切った。

 資金は必然的に不動産や株式といったそれ自体は価値がないが不労所得が当てにできる世界に流れていき、東京などは意外にも地価の上昇が発生している。
これは世界共通で隣の中国などは緩和した資金がすべて不動産投資に向かっているため大都市の住宅価格が再び上昇し始めた。
日本人は不動産バブルを知っているからそれでもおっかなびっくりだが、中国人はその恐ろしさを知らないから舞い上がっている。
政府が金を出してくれるのだから不動産を購入しなきゃそん、そん!!!」

 だが世界全体をみると2008年のリーマンショックにこりているため不動産投資も株式投資も資源投資も頭を押さえられている。
世界経済が低下傾向を示しており、中でも中国経済が崩壊しつつあるときにのんびりと不動産や資源に投資している余裕など本当はないからだ。
こうした投機資産は購入したら売らなければ全くの価値はないが、売る相手などいない。

注)中国の不動産投資は中国人だけが行っており海外の投資家は手を引いている。

 前から何度も言っているが経済も人間の身長と同じで、青年期には当然身長も伸びるが二十歳を過ぎたら伸びも止まるように経済も成長期が過ぎれば止まる。
20過ぎの青年に無理やり食事をさせるとただひたすら肥満になるが経済も同様に肥満になる。
アメリカや日本の金融緩和策とはただひたすら肥満児を作っては体重が増えたGDPが増加した)と喜んでいるに過ぎない。

 だがその肥満にも限界があり小錦以上に太ることは不可能だ。日本経済は成長点を過ぎたのだからGDPを増やすことなど考えるのが間違っている。
なぜ今以上の生活をしなければならないか考えてみてほしい。「足りるを知る」のは個人の知恵だけでなく国家経済の知恵でもある。
日銀がサプライズを繰り返す時代はすでに終わったのだ。



 

 

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(28.9.23) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオ等を掲載しています。 「友よ風に向かって走れ(その9)」

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このシナリオシナリオ1からの続きです。恐縮ですが、シナリオ1・2・3・4・5・6・7.8を読んでいない人は1・2・3・4・5・6・7・8から読み始めてください。

○ 大手町の地下鉄(夜10時)

  A銀行からの帰りの山崎。前を歩いているイザベラを見つける。かなり急いでいる様子。走って追いつく山崎
山崎「(遠くから)イザベラさーん、イザベラさーん、いま、お帰りですか。おそいんだなあ」
イザベラ「ええ」
山崎「どこに住んでいるんですか、ホテルですか」
イザベラ「銀行の寮にいます。お金ありませんから」
山崎「寮に帰るのですか?」
イザベラ「(困ったように)いえ」
山崎「あれ、じゃ、六本木のスナックかなんかでバイトするのかな(ふざけて)」
イザベラ「(顔つきが変わる)貴方は、フィリピン人、すべてバーかスナックで働いていると思ってるのでしょ。町で会う日本人、みんなそう言います。でも私、違います」
山崎「いや、いや、困ったな、冗談ですよ。イザベラさんが当行の研修生だということは良くしってます(動揺して)」
イザベラ「私、これからどこにいこうとしているか、あなた分かりますか?」
山崎「あっ、いや、全然」
イザベラ「貴方はフィリピン人がなにを考えながら、日本でいきているか考えたことありますか」
山崎「あの、いや、申し訳ないけど考えたことない」
イザベラ「それなら、これから私と一緒に来てください。教えてあげます」
山崎「あっ、はい」
  怪訝そうにイザベラの後をついてく山崎

○ 六本木の教会(夜11時)

  タガログ語によるミサが始まる。フィリピン人の男女が200名位集まっている。

  神父による説教。すすり泣きをはじめる。 男女。イザベラの目にも涙。山崎は何が話されているか理解できない
山崎「(申し訳なさそうに)なにをいってるの?」
イザベラ「ララという15才の女の子の話です。ララは観光ビザで日本にやってきました。新宿で働こうとしましたが、あまりに 身体がちいさいので何処も相手をしてくれません。しかたなしに町を歩いているとオートバイに乗った日本人に声をかけられました。ララはその日本人のバイクに乗りました。連れていかれたとこ、多摩川です。そこにバイクにのった他の日本人がいて、みんなでララをもてあそぼうとしたのです。ララはにげようとして多摩川に飛び込みました。でもララはあまり泳げなかったのです。途中でおぼれて、死にました」
山崎「知らなかった。新聞にものってないよ」
イザベラ「日本人にとって、フィリピン人の女の子、一人死んでもマスコミに乗りません」

  賛美歌の歌声

○ いつもの喫茶店(昼休み)

  山崎と久子が重苦しい雰囲気で話し合いをしている。

山崎「いくら、電話してもでてくれないし、でてもすぐに電話きっちゃうし、怒ってるのかい?」
久子「そうだよ」
山崎「しかし、当行に陸上部ができたなんて実にすばらしいじゃないか。怒ることないよ。君も一緒に入ろうよ」
久子「当行? そんなものにとらわれて、強くなれると思ってんの(軽蔑をこめて)」
山崎「いまは、企業スポーツの時代さ。安心して運動するには企業にスポンサーになってもらわなくちゃ。それでなきゃなにもできないよ」

久子「ふん、いっぱしの口きくじゃん。二流の選手のくせして。会社止めて、二人でがんばろうといったときのほうが、もっと目がひかってたよ」
山崎「(カッと怒る)二流とはなんだ。ぼ、 僕は一流だ。東京マラソンで日本人一位になったじゃないか。なんだ、君は、僕にW大のコーチがついたんで、妬いてるんだろう」
  黙って、山崎の顔を見る久子
久子「ふとった豚に用ないよ。さようなら、それだけだよ」
  席をたつ久子。横を向いている山崎
山崎「(独り言)もう、絶対に電話なんかしないぞ」

○ 斉藤久子の下宿(夜)

語り「でも、僕は気になって彼女の下宿にいったんだ」

  二階建ての小さなアパ-ト。その二階の6畳、台所だけのちいさな一室。ステレオから、静かな音楽がながれている。写真帳を見ている久子。白馬の合宿。東京マラソンの写真。窓をあけ夜空をみる久子。山崎が窓の下の暗がりから久子を見あげている。

久子 「(独り言)いつも一人でいきてきたんだ。まけるもんか(おもわずすすり泣き)」
  山崎が暗がりからでで、やや躊躇しながらも、にこやかに手で合図する。
山崎「やあ、斉藤君・・・」
  きっとした表情で山崎を見る久子。しばらく睨んだあと、下に唾を思いっきりはく。
久子「帰れ、豚ヤロウ!」
  窓を乱暴に閉める久子。頭にくる山崎。
山崎「なんて、やつだ。あれが女のすることか。ざけやがって・・・」

○ 山崎次郎の独身者寮(同日、夜)

  壁にフィリピンの国旗、その下にイザベラという文字が大きく書いてある。鏡のまえで筋肉トレーニングをしている。
  したたり落ちる汗。ロッキーのテーマソングの強烈なビート。調子に乗って時々 「イエーイ」という言葉がでる

山崎「よーし、体調万全、明日から頑張るぞ。W大万歳、川口コーチ万歳、フィリピン万歳。打倒、久子。あのこうまんちきな女の鼻をあかしてやる」

○ 神宮外苑コ-ス(昼)

  山崎が独りでトレ-ニングに励んでいる。快調なスピ-ド

語り「僕は本格的なトレ-ニングをまえに、外苑コ-スで調整していた」
  コ-スの途中でイザベラが山崎を待ちかまえている。手を上げるイザベラ。気付く山崎。止まる
山崎「どうしたの、なぜここにいるの?」
イザベラ「山崎さんにあいに!この間、教会にきてもらったのに、お礼も言ってなかったので」
山崎「はは、そんなこと、気にしなくてよかったのに。それよか、今日は研修はないの?」
イザベラ「山崎さんに会うので休みとったの」
山崎「はは、それはすまないな(思いっきり陽気に)」
イザベラ「食事作ってきたの,サンドイッチ食べてください」
  サンドイッチを袋からとりだすイザベラ。 包みを受け取る山崎。
山崎「今日は軽い調整をしてるだけなので、練習は止めるよ。むこうの芝生で一緒に食事しよう!」
イザベラ「止めていいの?」
山崎「いいさ」
  イザベラの肩に手をかけ、促す山崎。嬉しそうに山崎の顔を見上げるイザベラ。

○ 神宮外苑の木陰(同時刻)

  久子が、遠くの木陰から山崎とイザベラを見ている
久子「(顔に怒りの表情)なんだい、大いに反省したから、こうして謝ろ うと思ってきたのに・・・・・」
  肩を組んで芝生に向かう山崎とイザベラ
久子「一流のランナ-になるまでは色恋抜きにしろとあれほど言ったのに・・・、まったく、指示をまもらないなんて、なんてやつだ」
  楽しげに食事をしている二人。踵をかえして、木陰を立ち去る久子。胸をはり、昂然とした姿勢で去る。
久子「ふん、所詮、あいつはあの程度の人間だったんだ。ちょっとでも目を離すとさかりの付いた犬になる。みていろ、絶対に一流ランナ-になれないぞ」

(明日に続く)

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(28.9.22) 高速増殖炉もんじゅの臨終 「だって核燃料なんて余っているよ!!」

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 やはりと言おうか、当然と言おうか、福井県にある高速増殖炉もんじゅを管理する主体がいなくなってしまった。
この増殖炉は日本原子力機構が管理していたのだが、ナトリウム漏れを隠したり1万件に上る点検不備があったりして、原子力規制委員会が切れてしまった。
「あんたまともに管理するつもりがあるのですか。このままいけば事故が起こるのは必然です
文部科学省に管理主体を変えるかそれができないなら廃炉にするように申し入れをしたのが昨年の11月だ。

注)この間の経緯は以下に詳細に記述した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/ppppp-3.html

 だが実際は日本原子力機構の技術者以外に高速増殖炉を扱った人などどこにもいない
文部科学省は電力会社や原子炉をつくっているメーカーに声をかけたがすべて断られた。
この技術は特殊でとても我々の手に負えません。まともな管理など我々には不可能です

 高速増殖炉とは原子炉でウラン等を燃やした残りかすから再びプルトニウム等の原子燃料を作る技術だが、特にこの高速増殖炉は冷却水として水の代わりにプルトニウムを使用している関係から管理が極端に難しく、すぐにナトリウムが外部に漏れて大騒ぎになる。ナトリウムは金属をすぐに腐食するからだ。
95年の8月に発電を開始したら、その4か月後にはナトリウム漏れで操業を停止している。4か月程度がどうやら限界のようだ。

注)なぜ高速増殖炉でナトリウムを使用するかの技術的問題は私は知らない。

 それから約15年たって、2010年に運転再開をしたら、これも4か月後に燃料交換装置の一部が原子炉内に落下して操業が停止になった。
このシステムが稼働した95年から実際に動いたのは約8か月間だけで、後の約20年間にただ遊んでいるだけだった。

いやー、点検項目が多くてとても稼働というわけにはいきません。まず点検です
しかし約4万件の点検項目があり、実際はとても対応ができず約1万件は未了のまま10年の稼働をしたのだが、さっそく事故が起こってしまい原子力規制委員会の逆鱗に触れた。
あんたらではだめだ、もう少し優秀な人はいないかい
しかしこの技術が最先端のものであるだけに、日本原子力機構の技術者以外に高速増殖炉を知悉している人はいない。
なら、あんたやってみな」原子力機構が居直った。

 ここにきてとうとう政府も問題の根深さを認めざる得なくなった。
すでに1兆円余りの費用をかけて開発してきたが、さらに地震対策等で5800億円の費用がかかるという。
それでうまくいくかというと全く保証はなく「まあ、実験炉だから何が起こってもおかしくないですな」などというのが実態だ。
文部科学省も万策尽きて「誰も面倒を見れないなら廃炉しかないではないか」と決心した。

 もともとウランやプルトニウムといった核燃料は高価だから再利用が必要との判断だったが、最近は原子炉がほとんど止まっているため核燃料は余ってしまった。
全く使われない核燃料を再処理して生産しなければならない理由はあるのだろうか」誰もが疑問を感ずるような状況になっている。

注)ウラン価格は2008年のピーク時から約3分の1に低下しておりほぼ原油価格の低下と同じトレンドを示している。

 何しろ世界経済は低迷しこれ以上の原子炉などあってもその電力を使用する企業などほとんどなくなりつつある。
特に日本では無理して原子炉を稼働させるより、LNGや石炭の発電で十分でそれも余裕含みになってしまった。
こうなると高速増殖炉に対する社会的需要はなくなって、今では科学者と技術者の単なるはおもちゃとなっている。
しかしこの遊び道具は年間で200億円の経費が掛かるので、まことにバカ高い遊び道具といえる。

 政府はいまだに高速増殖炉の技術には未練を持っているが、それは「また石油危機がいつ起こるかわからないから・・・・・・」ということだが、この心配は杞憂に終わるだろう。
原油価格が一時1バーレル100ドルを超えていたのは、中国という資源をただバカ食いするだけの愚かな国家があったからだがそれも限界がある。
中国経済が14年の夏に崩壊し、それ以降資源価格は低下の一途をたどっている。
そして将来的にも中国のような経済を政治のしもべと考える愚かな国家が出ない限り資源価格の高騰はない。

 高速増殖炉もんじゅの時代は終わったのだ。

 


 


 

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(28.9.21) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオ等を掲載しています。 「友よ風に向かって走れ(その8)」

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このシナリオシナリオ1からの続きです。恐縮ですが、シナリオ1・2・3・4・5・6・7を読んでいない人は1・2・3・4・5・6・7から読み始めてください。

○ 上原取締役の専用役員室(翌日、午前)


  関支店長がことの次第を上原取締役に説明にきている。水谷課長も同席

取締役「なぜ山崎君は、こないの? 私は山崎君に用があるんだよ」
支店長「お聞きおよびのこととはおもいますがK物産の倒産し、山崎はその責任をとりまして、本日退職願いを出してきました。山崎は担当でありながら、K物産が倒産した日に、なんと東京マラソンなんかにでていまして・・・」

  上原取締役が言葉を遮る。
取締役「待ちなさい。君たちはここに何しにきたのかね(語気強く)」
支店長「えっ・・・勿論K物産の倒産の件について、取締役に説明にまいりまして・」
取締役「君は何をいっとるのかね。倒産の所管は審査部長だよ、私の管轄じゃない。それに東京マラソンなんかとはなんですか(怒りだす)」
支店長「はぁー?(怪訝な顔をする)」
取締役「いいですか、山崎君は東京マラソンに二位、日本人トップだったんです。頭取も大変お喜びになり、正式に陸上部の設立を許してくれたのです。山崎君はうちのエースです。わが社の野口みずきじゃないか(強い口調で)」
支店長・・・・・・
取締役「それに責任は上司がとるもので部下がとるものじゃない。見苦しいことはするな。辞職願いはすぐに破棄しなさい。さあ、山崎をここにつれてきて(大声で)」
支店長「あっ、はい」
  支店長と水谷課長は真っ青、口も聞けない。部屋を飛び出す支店長と課長

○ 神宮外苑コース(同日、午後)

語り「僕はこの日から本格的に練習にとりくんだ。気合も入っている。すごく気分はいい」

  風がつよく、砂ぼこりがまっている。走る山崎。久子は自転車。そこに関支店長と水谷課長が汗をかきかきやって来る。

支店長「山崎君、ちょっと、ちょっと止まってくれないか。是非話があるんだ(喘ぎながら)」
山崎「今練習中です。走りながら聞きましょう(呼吸は乱れない)」
  無視して走る山崎。追いかける支店長と課長
久子「支店長、邪魔よ、邪魔!話は後で。辞めたんだから、文句ないでしょ」
支店長「いや、それがあるんだ。止まってくれ(悲鳴をあげる)」
    山崎と久子がようやく立ち止まる。怪訝な顔。
山崎「どうしたんですか支店長。もう僕は退職したんですよ。斉藤君もそうです」
支店長「いや、そのことで話があるんです。ここではなんだから、あすこに支店長車があるでしょ。すまんが、そこまで来てほしい」
山崎「いま練習中だから、困るなあ、少しだけですよ。斉藤コーチ、あなたも、来てください。(支店長に向かって)コーチも行っていいでしょ」
支店長「あぁ、コ-チ?(久子の顔を見る)。えぇ、構いませんよ(やや不満げに)」

○ 支店長車の中

  黒塗りの支店長車。後ろの座席に支店長、山崎、久子。前の座席に水谷課長。
支店長「山崎君、すべて誤解だった。すまん、なにもいわず、会社にもどってくれ。ねっ」
  怪訝な顔の山崎
久子「おかしいじゃない。倒産の兆候見抜けなかった責任とって辞職しろっていってたのに」
支店長「いや、それは、だから誤解だといったでしょ!山崎君、私も支店長だ。倒産の責任はすべて私がとる。それよか君にはいい報せがあるんだよ。実はこんど当行でも陸上部つくることになってね(顔をじっと見る)・・・・、君、君はそこのキャプテンになるんです」
久子「私達、会社を止めました。もう、そんな話、聞く必要ありません」
支店長「(怒って)君にいってるんじゃない、山崎君にいってるんだ。ねっ、帰ってきてくれたまえ」
山崎「そんなこと急にいわれても・・・コーチと相談させてください」
支店長「えっ、コーチ?コーチね。あっ、斉藤君のこと? ねぇ、斉藤君、頼みますよ」
久子「お断りします、支店長。私達二人でオリンピックにでる練習してるんです」
  支店長、狼狽する。

支店長「山崎君、頼む、二人で戻ってくれ(哀願口調)」
山崎「(ニコニコしながら久子を見て)仕方無い、コーチ、また高倉健になるか」
久子「(ぴしゃりと)なにいってんの。駄目だよ。いいかい、スポーツはハングリーでなきゃ勝てないよ。君が東京で勝ったのも落ちこぼれで、マラソン以外とりえが無かったからじゃないか。すぱっと断りな」
山崎「(むっとして)いくらなんでも、マラソン以外とりえがないは言いすぎだ」
久子「事実は、事実だよ。悟りな」
山崎「なんだい、どうしてそんな言い方するんだ。僕にも自尊心がある」
久子「ふん、くだらない。そんなもの犬にくれてやれ」
  思わず怒りで身を乗り出す山崎。無視して横をむいている久子。

支店長「まあ、まあ、山崎君、これからすぐに取締役のところにいこう。それに、斉藤君、君も機嫌をなおして、いつしょに、ね!」
久子「いえ、お断りします。いく理由がありません。失礼!」
  ドアーを自分でさっとあけて車から降りる久子。振り向きもせず、車から離れていく。気にして後ろ姿を目でおっている山崎。その山崎の肩に手をかけ促す支店長。

支店長「いや、さっ、気にせず取締役のところにいきましょう。(運転手に向かって)ほら、早く車をだして、大手町だよ」
  まだ、気にして斉藤久子の後ろ姿を追っている山崎。走りだす自動車。とうざかる久子。
久子「なんだい、冗談じゃないよ。なにが高倉健だ。ふとった豚になるのか、馬鹿やろう(目に涙)」

○ 上原取締役の応接室(夕刻)

  上原取締役が上機嫌で山崎を迎える。あわてて入ってくる支店長、課長、山崎

取締役「いや、山崎君、君をまっとったよ。東京マラソン、見ましたよ、いや、いや、実に素晴らしい健闘だった。頭取もことのほかお喜びになって、陸上部の創設をお認め下さってね。監督はね、W大の川口君をくどいたんだ。まあ、金も相応にかかったけどね。ワハハハハ、えっと、ところで君のコーチのなんとかいった女性は一緒じゃないの?」
支店長「(おどおどと)はぁ、あのー、彼女は、この案に反対とかで、来ませんでした」
取締役「(意外な顔で)ほう、そう。いや、気にすることはない。川口君は、今の日本のコーチ陣のなかでは最高の人材だから。まあ、かえってよかったんじゃない。女なんかに口出しされるよりはね」
山崎「(むっとして)斉藤君は最高のコーチです」
取締役「アハハハハ、そうでしたね。分かってます、分かってます。ところでと、今、ちょうど当行が専属契約している女優の伊藤京子がきててね。いま頭取と『頭取と語る』を録画中なんだ。頭取から、山崎君、君もくるようにいわれてるんだ。さあ、いこう。(支店長に向かって)支店長、君達はもう帰っていい」
  山崎の肩を抱くようにかかえる取締役。おずおずと出ていく支店長と課長

○ 頭取の応接室

  壁にフランス印象派の高価な絵。ゆったりとしたソファー。頭取、伊藤京子、フィリッピンからの研修生イザベラ(24)が対談している。ディレクターが指示をとばし、カメラマンが盛んにVTRを回している。ライトが強く光っている。

頭取 「ちょっと、ちょっと、まって! ちょうどいいところに山崎君がきた。山崎君、君もこの対談にはいりなさい。いや、そんなに緊張することはない。ここにいるのは、わが社の専属のイメ-ジキャラクタ-、伊藤京子君だ。君もファンじゃないのかね。それと、そっちがフィリッピンからの技術研修生イザベラ君、女性だが、国立マニラ銀行の秀才。さあ、さあ、そこに座りなさい」
山崎「あのー、僕はなにをすればいいんですか」
頭取「ハハハ、何も心配することはない。私が質問するから、それに答えればいい。ただし何をいっているのかさっぱり分からんのはだめだ。じゃ、はじめていいよ」
  伊藤京子の横に座る山崎。動きだすVTR

伊藤「そうしますと、もうすこし具体的にA銀行が実施しようとしている民間援助の内容について説明してください(台本を読みながら)」
頭取「いま、わが社が最も力をいれて取り組んでいるプロジェクトは、フィリッピンの中央銀行である国立マニラ銀行に対する、技術支援でしょう。貸出、預金、為替等の基礎的業務からはじまって、オンラインに よる決済業務まで、全般にわたって技術支援をしています。ここにいるイザベラさんはそのためにわが社に長期技術研修にきているわけです(イザベラの方を見る)」
伊藤「それでは今度はイザベラさんにうかがいますが、日本の銀行業務についてどのような感想をお持ちですか(台本をみながら)」

イザベラ「なにもかも驚くことばかりです。私の任務は国立マニラ銀行が採用するソフトについて事前によく勉強することですが、フィリッピンはお金がないので、私のA銀行への派遣もODAの費用が日本政府からでています・・・・・・・」
  じっと感心してきいている山崎。突然話題が山崎にうつる。

頭取「ところで山崎君、君はこのたび東京マラソンで大健闘したわけだが、世界の強豪を蹴散らしたその実力はどのようにしてみにつけたのかね?」
山崎「(当惑しながら)はあ、マカウとともにトップ争いをしていたムタイが転倒したりして、半分はフロックのようなところもあります。ただ、僕としてもそれなりに満足のいくトレーニングはつんできました。特に、白馬岳の高地トレーニングと、筑波での風対策は有効だったとおもいます」 

 モンタージュ
 雨の中を走る山崎。高台から双眼鏡でじっと見ている久子。久子の頬にあたる氷雨、乱れる髪。

 モンタ-ジュ
  筑波大学でのと風圧トレ-ニング。前傾姿勢で歯をくいしばる山崎。満足げに見ている久子


伊藤「(時計をみながら)ではこのへんで今月の頭取と語るを終了いたします」   

                 (明日に続く) 

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(28.9.20) 実にパラリンピックは興味深かった。 人間の強さの証明

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 いやはや驚いた。リオで開催されていたパラリンピックのことである。
従来私はパラリンピックには全く興味がなく、オリンピックが済めばもうおしまいという雰囲気だったのが、今回は全く違っていた。
実にまじめにNHKのパラリンピック放送を見続けたのだ。

 見続けた最大の理由はパラリンピックの競技レベルが格段に上がり、特に陸上や水泳については健常者のそれとさして変わらないようなレベルになってきたからだ。
本当にこれが障害者の記録だろうか・・・・」信じられないような思いだが、おおざっぱにいって一昔前のオリンピックとさして変わらないレベルになっていた。

 障害の程度によってクラス分けされており、私にはそのクラス分けのレベルがわかりずらかったが、知的障害などは運動能力に何の支障もないのでほとんど健常者のレースを見ているような感じがした。
かみさんが「どこに障害があるの」と私に聞いたが私も同様の思いだ。
機能障害の場合も手や足の一部が欠損しているのだが、足についてはカーボン製の義足で100mをやすやすと走り切っていたし、走り幅跳びや走高跳などは実に豪快なジャンプをしている。

 「いやはやこれは驚き以上だ。障害者といってもこれほどのパフォーマンスを示すことができるんだ・・・」感心してしまった。
私の住んでいるおゆみ野の四季の道でも最近カーボン製の義足をつけてジョギングをしている人を見かける。
しばらく前だったら奇異の目で見られていたが、パラリンピックのおかげで全く違和感がなくなった。

 オリンピックでは人間の能力の最高レベルを確認できるが、パラリンピックではたとえ機能障害があってもここまでそれをカバーできるという人間の強さを証明してくれる。
観客席にも多くの観衆がいてオリンピックとほとんど変わらないような応援をしていた。
私など最近は聴力が極度に衰えてまともな会話ができなくなっているし、目は油断すると失明しそうで障害者認定を申請してもよいくらいだから、パラリンピックを見て強く心を動かされたのだろう。

 それにしてもパラリンピックのレベルは向上した。日本はついに金メダルに届かなかったが、次回の東京大会ではパラリンピックの強化について真剣に取り組まなければとても金メダルはとれそうにない。
パラリンピックとオリンピックの差はかつてはサッカーのJ1と中学生レベルのサッカーの差だったが、現在は高校サッカー程度まで向上した。
人間の能力はどこまで維持できるのだろうか。とても興味が持てる。

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(28.9.19) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオ等を掲載しています。 「友よ風に向かって走れ(その7)」

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シナリオ 友よ風に向かって走れ(その7)

このシナリオシナリオ1からの続きです。恐縮ですが、シナリオ1・2・3・4・5・6を読んでいない人は1・2・3・4・5・6から読み始めてください。

○ 火曜日新宿支店支店長室(早朝)

  上原取締役より、関支店長に電話がはいる。
取締役(電話)「君のところの、山崎君、すぐに私のところにつれてきなさい。それに相談があるので、君と山崎君の上司も一緒にくるように」
支店長(電話)「あっ、はい、分かりました。すぐにまいります」
  あわてふためく支店長。関支店長は、水谷課長を電話で呼びつける。あわてて支店長室に入ってくる水谷課長。蒼白になっている支店長
支店長「(ぐちっぽく)えぇ-、実にまずいことになったね。上原取締役に直々によびつけられたよ。いや、じつにまずい」
課長「はあ?」
支店長「(怒鳴る)はあ-じゃないでしょ、倒産の件にきまってるでしょ。何かいい策、考えられない?君ね、君も支店長、直前の人でしょ。対応策はありませんなんて取締役に言える」

課長「(意を決して)支店長、勿論支店長と私の責任は免れません」
支店長「そんなことは言われなくとも自覚してます」
課長「しかし、われわれだけの責任といえるでしょうか」
支店長「なんだ、もったいぶらずに早く言いなさい」
課長「この件は、元はといえば、あの山崎が、マラソンなんかしていたからです。倒産が判明した日も、山崎は東京マラソンに出ていました。第一の責任は、あの山崎にあります」

支店長「君ね、そんなこといったって、山崎はたんなる担当だよ。それにマラソンといったって休日にしてるんだよ」
課長「支店長、今は、我々の首がかかっています。いままで支店長は何年間、当行のために働いてきたのですか。その間、一度たりとも、自分のために、自由な時間を持ちましたか。ところが、あの山崎は・・・・・その結果がこれです。支店長は山崎と心中するきですか(脅迫する)」

支店長「じゃ、ど、どうすればいい?(気弱く)」
課長「私に案があります。山崎に始末書をださせましょう。山崎から自主的に退職願いを出してくれば最高です。責任の所在がはっきりします」
支店長「そりゃ、ちょっと・・・・・私だっていざとなったら支店長やめるぐらいの気持ちあるんだよ(見栄をはるように)」
課長「(支店長の気持ちをみすかして)それはなりません。当行の将来を考えれば支店長は当行になくてはならない人材です」
  店長はしぶしぶ頷く(ほとんど泣きそう)。
  
○ 新宿支店応接室(午後)

  水谷課長と山崎次郎の二人。水谷課長が山崎に始末書を出すように、盛んに説得している。

課長「いいかね、倒産が発生したとき担当者がいないなんてことある。えっ-、マラソンなんかしていたじゃないか。おかげで当行はいくら、損したと思う。5億だよ、5億(だんだん声が大きくなる)。本来はすぐにでも辞表を書く立場なんだ(机をたたく)」

山崎「倒産時、家に居なかったのは、事実ですが、休みでしたし、すべてが私の責任ということは、ないとおもいます」
課長「何を馬鹿なことをいっているんだ(気色ばむ)。すべてお前のせいだ。ひ、昼休み、どうしてる。マラソンして、いないじゃないか。そういうところが責任感がないというんだ。まったく・・・!」

山崎「お言葉ですが、課長にも管理責任があります。第一、K物産に融資拡大策とったのは課長です(声が大きくなる)」
課長「なんだ、なんだ、なんだ。責任を私に転化するのか!始末書ですましてやろうと思ったが、もう、勘弁ならない。す、すぐ退職願いをかきなさい。本来なら首、首! 自主退職は支店長の慈悲だ(完全に冷静さを失う)」
山崎「辞めるつもりはありません(断固として)」
課長「何をいうか!いいか、1日、1日待ってやる。それで辞表、書かなかったらこっちも考えがある」
  山崎と水谷課長のにらみあい。

○ 再び応接室

  今度は、水谷課長は久子を呼びつけ、山崎を説得させようとしている。
課長「斉藤君、最近君は、山崎君と大変仲がいいようだね。はためには犬と猫。どうかんがえても不似合いだね(優しげに)」
久子「それがどうかしました?(平然と)」
課長「いや、いやそれはどうでもいいんだ・・・・・。ところで君は総合職になる希望はないかね。大卒で頭脳明晰、今まで総合職にならなかった方がおかしいね(久子の顔を除きこむ)」
久子「急に私に対する評価が上がったみたいですね(皮肉ぽく)」

課長「いや、いや、私は前から君をたかく評価してたのです。どうです、望んでたんでしょ(じっと目を覗き込む)」
久子「で、私に何をしてほしいのですか」
課長「イヤ、イヤ、これは参りましたね。実は山崎君、今、彼の立場は非常に微妙なんです」
久子「微妙と、いいますと?」
課長「K物産の倒産、知ってますね。彼、倒産時に東京マラソンにでていたでしょう。私が自宅待機するようにいってあったの、無視して。これ業務命令違反ですよ」

  窓外の新宿御苑を見ている久子
課長「審査部長は、いや激怒しましてね。悪いことに、上原取締役の耳にも入って・・・・支店長は解雇ではあまりに可愛そうなので、なんとか始末書でかたをつけようと・・・・・」
久子「課長が自分で言われたらいかがですか。私が言うことではありません」
課長「勿論しました。彼、でもいこじになって・・・」
久子「とうぜんでしょ」
課長「だから、だから君が必要なのです。彼に潔く始末書を書いて、責任とるようにいってくれませんか、ねっ、頼みます。このとおり」
  水谷課長、おおげさに、手をついて頼む。

○ S喫茶店(同日、夕刻)

  山崎が久子にことの経緯を説明している。外は暗い。

山崎「課長が始末書を書くか、退職しろというんだ・・・・・・」
久子「君、マラソンのしすぎで、頭よくないよ。課長、私を買収しようとしたんだよ。その代わり、君に始末書、書かせろだってさ! どうしてだと思う?」
山崎「・・・・・・」
久子「倒産の前、課長、K物産とゴルフしてたじゃない。投資信託5千万してもらったと自慢しでしょ。そのあとだよ、5億、無担保で融資したの。課長の責任だよ」
山崎「・・・・・・」
久子「課長、このままでは首さ。だから君に責任転化したい訳さ・・、課長の考えそうなことじゃん・・・・、責任とることないよ」

  沈黙がながれる。外をじっと見ている次郎。雪が降り出している。ようやく口を開く。

山崎「(静かな口調で)課長には会社しかないんだ・・、たまたま試合中に倒産がおこったけど・・・僕は、試合のほうを大事にしてよかったと思ってる。でも課長の気持ちわかるんだ。出世だけが生きがいなんだから・・・・・それに僕と違って家族もいるし・・・・」

久子「気がいいね。わらっちゃうよ。課長に同情か? で、どうする?」
山崎「うん、ここはひとつ男になってやるか。高倉健みたいにさ。会社を辞めよう。今回も賞金は4百万円もらったし、金はどうにかなるよ。それに僕のランナーの命、あと8年がいいとこだしな」
久子「(沈黙してじっと目を見つめる)よし、気にいった。僕は、君のコーチだから、一緒にやめよう。君をオリンピックに出してやるよ。優勝賞金で食っていくか」

  互いに笑い、手でハイタッチをする。
山崎「コーチ、次の目標はなんですか」
久子「きまってるだろ、次は4月のロンドンマラソンにしよう。優勝すれば6千万円だよ。それだけあれば二人で食っていけるだろう。確実に君を勝たしてあげる」
山崎「分かった、アイアイサー」
 微笑みながら互いにVサイン。

    (明日に続く) 

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(28.0.18) 小池都知事のビギナーズラック 「ほれ見てみろ、豊洲移転は問題山済みだ!!」

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(トシムネさん撮影)

 どうやら築地市場の豊洲への移転は不可能な状況になってきた。5900億円かけた都の一大プロジェクトは大失敗に終わるようだ。
小池都知事がこのプロジェクトにクレームを付けた理由の一つに汚染対策の検証がまだ十分に済んでいないことを挙げていたが、その汚染対策が火を噴いた。

 汚染対策の決め手は盛土で、都は4.5mの盛土を実施してきたので汚染問題はクリアーできたと主張してきたが、主要な3つある建物の地下は盛土でなく、空洞であることが判明したからだ。
空洞化することによって汚染土は除去されるということのようだが、これは豊洲がベンゼンに汚染されていたことが判明した後に設立された専門家会議の提案とは異なる。  
外部の有識者で組織された専門家会議では4.5mの盛土が提案され、外部にはこれが完全に実施されたとアナウンスメントされていた。

 だが実際は一部盛土されていなかったのだが、なぜ専門家会議の提案が修正されたかは、専門家会議の下に実務者による技術会議というものがあり、そこで主要な建物の地下は盛土でなく空洞にする案が決定されたからだ。
盛り土はしなければならず、一方空調設備のような建物のインフラを設置する場所も確保しなければならずその妥協案だ」ということのようだ。
だがそれを専門家会議には報告せず技術会議という内部の実務者による会議で決定し、外部にアナウンスメントしてこなかったことが今回の問題に発展した。
専門家会議に言うとまたもめるからこれは極秘にしましょう

  私も過去にシステム開発という大きなプロジェクトのリーダーをしてきた経験があるから知っているのだが、期間と予算が決められている場合そのプロジェクトを成功させるために切らなければならない機能というようなものがいくらでもあった。
ユーザーの要望をすべて聞いていたらとても予算が足らなくなることが分かった段階でそうした要望を切り捨てるのだが、ユーザーが了承してくれることはほとんどない。
そうしたときにプロジェクトリーダーが行う判断は表面的にはユーザーの要望を聞いたふりをして実質的に棚上げしてしまう方法で、そうでもしないとプロジェクトは前に一歩も進めなくなる。そしてこの方法は判明すれば責任問題になるが、一方うまく隠しおおせば大成功のプロジェクトとなる。

そうかその方法で都は専門家会議と都民を出し抜いてきたんだな」思わず笑ってしまったが判明してしまえばこれはアウトだ。
小池都知事はそこまで問題が深かったとは思わず、権力の誇示のために伝家の宝刀を抜いて見せたのだが思わぬビギナーズラックになった。
ほれ見てみろ。豊洲問題は問題含みだ」小池都知事の高笑いが聞こえる。

 だが、問題はこれで豊洲移転が白紙に戻ってしまったことで、専門家会議は「だまされた」と怒っているので、この地下空間問題が解決するまでは豊洲移転は不可能になった。
地下空間を埋めると今度は空調施設等をどこに設置するかとの問題が新たに発生するので、これはどうにもならない堂々巡りになりそうだ。

  結局5900億円の巨費をかけた一大プロジェクトは都知事が次々と変わる間にその暗部が暴かれてしまい大失敗になるプロジェクトになったようだ。
やれやれ猪瀬さんが都知事であったらこんな問題は発生しなかったはずなのに・・・・」都の幹部の恨み節が聞こえる。

 あらゆるプロジェクトには暗部があり、それを外にさらさずに成功裏に収めるのがプロジェクトリーダーの役割だが、小池都知事の登場でそれがばれてしまってはこの移転は不可能というほかない。

 
  

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